昨年６月から１年間の学校関係者感染　児童生徒２６０９０人　新型コロナ　同一校複数感染２４５２件

（国 2021-07-05付）

　文部科学省は、昨年６月から１年間における学校関係者の新型コロナウイルス感染状況をまとめた。児童生徒の感染者数は２万６０９０人で、感染経路は家庭内感染が５７％、学校内感染が１３％。同一校で複数の感染者が確認された事例は２４５２件で、高校が１２４８件と過半数を占めた。

　文科省は、学校関係者に新型コロナウイルス感染症患者が発生した場合、学校の設置者に対し報告を求めている。

　昨年６月１日からことし５月３１日までの間に文科省に報告のあった新型コロナウイルスに感染した児童生徒数は２万６０９０人。

　感染経路のうち、家庭内感染は５７％で、小学校の児童は７８％と高い。学校内感染は１３％で、高校が２４％となっている

　教職員の感染者数は３３０９人。感染経路不明が５６％、家庭内感染が２４％、学校内感染が１２％だった。

　同一の学校で複数の感染者が確認された事例は２４５２件（小学校５７７件、中学校５５４件、高校１２４８件、特別支援７３件）。このうち、５人以上確認された事例は５３６件（小学校９３件、中学校９８件、高校３２８件、特別支援１７件）となっている。

　幼稚園では幼児８７８人、教職員４２３人が感染。幼児の感染経路は家庭内感染が７３％、園内感染が９％、教職員は感染経路不明が５０％、家庭内感染が２５％、園内感染が１５％だった。

(国 2021-07-05付)