文科省　小６は７年度以降　６年度以降　中３導入　全国学力調査ＣＢＴ化

（国 2021-07-14付）

　文部科学省の設置する全国的な学力調査のＣＢＴ化検討ワーキンググループ（第１１回）が１２日にオンライン開催された。令和６年度にも、中学３年生に全国学力・学習状況調査について、パソコンを使った新方式を早ければ導入するよう提案。小学６年生は７年度以降の導入を求めた。

　文科省は２年４月、全国的な学力調査のＣＢＴ化検討ワーキンググループを設置。CBT化に向けて専門的・技術的観点から検討を行っている。

　本年度全国学力・学習状況調査の児童生徒質問紙調査では、国公立附属の小・中学校約１００校で端末を活用したオンラインによる回答方式を試行している。

　１２日の第１１回会議では、CBT化に向けた工程を追記した最終まとめを決定した。

　６年度に予定している中学校の経年調査からＣＢＴ調査を導入するよう提案した。

　中学校を先行する理由として基本的な端末操作が熟達しており、短答式・記述式の問題にも対応しやすいこと、学校数が少ない中学校の方が円滑に実施できることを挙げている。

　中学校の英語「話すこと」調査に関しては、音声データの取扱いなど技術的な難易度も高いことから、可能な範囲で実施するよう提案。小学校については７年度以降、可能な限り速やかな導入を目指すべきとした。

(国 2021-07-14付)