文科省　２年度学校保健統計本道分　肥満　全年齢で全国平均超　痩身傾向は８歳で全国１位

（国 2021-07-30付）

肥満傾向の児童生徒の出現率(クリックすると拡大表示されます)

　文部科学省は令和２年度学校保健統計調査の確報値をまとめた。北海道は、肥満傾向児の出現率がすべての年齢で全国平均以上となり、７歳児では全国平均を４・６５ポイント上回る１２・６８％と全都道府県１位。痩身傾向児は８歳が１・７４％で全国１位だった。

　健康診断は例年４～６月に実施されていたが、２年度は新型コロナウイルス感染症の影響で当該年度末までに実施されることとなった。このため文科省は、成長の著しい時期に測定時期の異なるデータを集計した２年度学校保健統計調査では、過去の数値との比較が困難としている。

　本道分調査は、幼小中高合わせて２０８園・校で実施。発育状態調査は、年齢男女別に抽出された１万７６６８人、健康状態調査は、幼児児童生徒７万８９９６人を対象に行った。

　発育状態調査の結果をみると、身長の平均値は男子が９歳と１２～１７歳、女子が７歳と１０～１７歳で全国平均を上回った。１２歳男子は１５５・５㌢㍍で全都道府県で２位だった。

　体重では、９歳女子を除くすべての年齢で全国平均を超えた。９歳男子は全国平均を１・４㌔㌘上回る３３・４㌔㌘で全国２位、１４歳女子は全国平均を１・３㌔㌘上回る５１・５㌔㌘で全国２位。

　肥満度２０％以上の肥満傾向児の出現率は、男女の合計で７歳が全国平均を４・６５ポイント上回る１２・６８％で全国１位。

　肥満度マイナス２０％以下の痩身傾向児の出現率は、男女合計で７・８・１０・１６歳で全国平均以上。８歳は全国平均を０・７１ポイント上回る１・７４％で全国１位だった。

　歯の健康状態調査の結果をみると、むし歯のある児童生徒の割合は小学校が４８・７％、中学校が３８・６％、高校生が５２・９％となり、すべての学校段階で全国平均を上回った。

(国 2021-07-30付)