円山動物園に氷等寄贈　札幌市内建設企業の社会貢献

（札幌市 2021-08-17付）

大量の氷に興味津々のホッキョクグマのララ

　札幌市円山動物園は１１日、市内の㈱西岡国昭建設から氷やスイカの寄贈を受けた。同園で飼育するホッキョクグマやヒマラヤグマ、ユキヒョウなどに与えられ、氷に一目散に駆け寄り、氷上で涼を取る動物たちの姿に、来園者は歓声を上げていた。

　西岡国昭建設では、ホッキョクグマをモチーフとしたキャラクター「にっこくん」や、シロクマホームという自社ブランド住宅を展開していることから、円山動物園のホッキョクグマを応援するため、毎年氷を贈呈している。

　例年、ホッキョクグマのほかにニホンザルやアジアゾウにも氷をプレゼントしているが、４回目のことしは、動物園側の意向と、来園者に地球温暖化などについて考えるきっかけにしてほしいという同社の思いから、暑さに弱く夏場の飼育管理が難しいユキヒョウやヒマラヤグマ、レッサーパンダに贈ることとした。

　当日は西岡国昭建設の職員１１人が活動に参加。ホッキョクグマのララやデナリに氷をプレゼントしたほか、ヒマラヤグマにはスイカも贈られた。氷を見つけると一目散に駆け寄り、氷上で涼を取る動物たちの姿に、来園者は歓声を上げていた。

　札幌市は、氷をプレゼントした西岡国昭建設に感謝状を贈呈。円山動物園の神賢寿園長が、アジアゾウのフンをリサイクルした感謝状を加藤健一社長に手渡し、「市民や地域の企業の方々に支えられているからこそ、動物園を運営することができる」と謝意を述べた上で、ことしで開園７０周年を迎えたことにふれ、「支援の思いをしっかりと受け止めて、今後も楽しんでもらえる場を創出していきたい」と話した。

　加藤社長は、「氷のプレゼントで、動物たちの普段見られないしぐさを見てもらい、少しでも喜んでもらいたい」と期待を寄せ、今後も活動を続ける意向を示していた。

(札幌市 2021-08-17付)