札幌市内で撮影　Ｔシャツ作成も　市立高校生が動画制作　第３回ＳＤＧｓアカデミー

（札幌市 2021-08-17付）

　札幌青年会議所と未来人材育成委員会が主催する第３回ＳＤＧｓアカデミーが６日、札幌市内の松崎ビルで開かれた。２つのグループに分かれ、ＳＤＧｓ啓発に関する動画の発案・作成に挑戦。今後はチームごとに市内での動画撮影を進め、進ちょく状況を確認するとともに、リメイクＴシャツの作成に取り組む。

　地域が抱える社会課題を通してＳＤＧｓ（持続可能な開発目標）を理解し、高校生の柔軟な発想をもとに広く市民に持続可能な社会実現への行動を喚起することがねらい。

　７月２３日から９月１７日までに全７回の講座を開講。最終日には、ＳＤＧｓ啓発動画を制作し、発表する。

　６日に行われた第３回アカデミーでは、市立札幌清田高校、市立札幌大通高校の生徒１２人が参加。これまでの講演・ディスカッションを踏まえ、ＳＤＧｓ啓発に関する動画の発案・作成に取り組んだ。

　生徒たちは２グループに分かれ、それぞれのテーマに基づいた動画のイメージを膨らませ、絵コンテを制作。ＡチームはＳＤＧｓ１７目標の３「すべての人に健康と福祉を」、Bチームは６「安全な水とトイレを世界中に」をそれぞれテーマに選択した。

　動画は市民向けを想定。生徒たちは「３分ほどの長さの中に、どのようにテーマを盛り込み、表現するか」「どのように展開するのがより確かな啓発となるのか」などと議論した。

　Ａチームは「テーマに関して日本の実情はどうなっているのか」「新型コロナウイルスなどの感染症に対して、手洗いの重要性をナレーションを入れて表現」「ランニングなどをしている様子・運動の重要性を表現」「健康を見直そう」など、各コマの絵コンテを固め、８月中に豊平川河川敷に集い、ランニング風景などを実際に撮影することを決めた。

　Ｂチームは、特に安全な水にターゲットを絞り、一杯の水の価値が世界の人たちにとって、それぞれ違うことを表現する動画づくりに挑戦。日本の高校生が感じる“幸せ”と国籍の異なる高校生が感じる“幸せ”の違いを交流し、「一杯の水の価値」をつなげていく動画を目指すこととした。

　今後は、各チームそれぞれ８月中に、市内での動画撮影を進め、それぞれの進ちょく状況を確認するとともに、リメイクＴシャツの作成に取り組む。

(札幌市 2021-08-17付)