札幌市立小・中　学校給食残食率　２年度　小７.６％　中５.０％　栄養教諭等の指導で減少傾向

（札幌市 2021-08-17付）

札幌市立小・中学校給食残食率の推移（クリックすると拡大表示されます）

　札幌市教委は、令和２年度における学校給食の残食率をまとめた。小学校では前年度と比べ、全体で１・５ポイント減の７・６％。特に主食が２・０ポイント減と大きく減少した。中学校では、全体で０・４ポイント減の５・０％。市教委は残食率の減少について「日々の栄養教諭等による残食率の減少に向けた食育の成果」と分析している。

　２～６年度までの各事業における目標値を示した市の第２期さっぽろ未来創生プランでは、家庭と連携した食育推進事業の一環で小学校における学校給食の残食率を４年までに８・５％とすることを目指している。

　また、市教委は平成１８年度からフードリサイクル事業を開始。学校給食の調理くずや残食などの生ごみを堆肥化して農家や学校に提供し、子どもたちによる作物の栽培や収穫のほか、収穫した作物を学校給食に活用することで、食育・環境教育の充実を図っている。

　市教委がまとめた過去５年間の学校給食の残食率をみると、小学校は、２８年度１０・１％、２９年度１０・８％と高い割合を記録していたものの、令和２年度は７・６％まで減少。前年度比では、１・５ポイント減少した。

　内訳は、主食が前年度比２・０ポイント減の７・４％、牛乳が１・１ポイント減の６・７％、副食が１・７ポイント減の８・７％となった。

　中学校では、全体で０・４ポイント減の５・０％を記録。内訳は、主食が１・５ポイント減の５・８％、副食が０・１ポイント減の７・１％。一方で、牛乳は０・１ポイント増の１・７％となった。

　市教委は、小・中学校共に全体の残食率が減少したことについて「日々の栄養教諭等による残食率の減少に向けた食育の成果が出ている」と分析している。

(札幌市 2021-08-17付)