指導のポイント紹介　札幌市交安推進委　広報誌９７号

（札幌市 2021-08-16付）

　札幌市交通安全運動推進委員会は、道警本部がまとめた市内における夏の交通事故実態などを記載した広報紙『交差点』９７号を発行した。中学生以下の子どもの傷者数などのデータから、交通安全指導のポイントなどを紹介。車道や車道のすぐそばで遊ばないことや安全な横断の仕方について指導し、必ず横断歩道のあるところを渡らせるよう呼びかけている。

　道警本部がまとめた昨年７～９月の市内における交通事故発生件数は前年比２４１件減の９６７件。交通事故による傷者数は２７４人減の１０７７人で、うち、中学生以下の子どもの傷者数は５人増の６７人だった。

　けがをした子どもを状態別でみると、自転車乗用中が３９人で最も多く、全体の約６割を占める。うち２６人が小学生だった。

　昨年１年間、市内で歩行中および自転車乗用中の事故でけがをした中学生以下の人数を違反別でみると、飛び出しが７人で最も多く、違反があった場合の約４割を占める。

　市交通安全運動推進委員会は、道警本部がまとめた交通事故発生状況等をもとに毎年広報紙『交差点』を発行。市内の中学生以下の園児、児童生徒および保護者へ、春・夏・冬休み期間の交通事故防止を目的に年３回発行している。

　今回９７号では、夏季の交通安全指導のポイントとして、①車道や車道のすぐそばで遊ばせない②安全な横断の仕方について指導し、必ず横断歩道のあるところを渡らせる③自転車乗用時には必ずヘルメットを着用させ、安全な乗り方について指導する―など３点を示している。

　委員会では「自転車は、子どもにとっても気軽に利用できる便利な乗り物だが、乗り方や事故の程度によっては大きなけがにもつながる」と指摘。

　また、ドライバーから歩行者は見えづらいため、できるだけ目立つ色の服装や、夜光反射材の活用を推奨している。

(札幌市 2021-08-16付)