市立札幌清田高　道内各校様々な取組紹介

（札幌市 2021-09-03付）

清田高校・オンライン交流

　市立札幌清田高校（黒宮裕久校長）は、国際理解を深めることを目的とした１年生による在札幌米国総領事館とのオンライン交流や、３年生の学習成果発表会などの取組を実施している。

◆米領事館と英語でオンライン交流

　８月１９日、同校でグローバルコース１年生約４０人を対象に、オンラインでのアメリカ領事館訪問を実施した。市内の在札幌米国総領事館に勤務するボー・ミラーさんと、業務内容や日本の好きなところなどを英語で交流した。

　授業は、国際理解基礎の一環として実施。毎年、市内にある各国の領事館を直接訪問し、他国の文化や領事館の業務などについて理解を深めている。

　今回は、新型コロナウイルス感染防止のため、オンラインでの交流となった。

　はじめに、ミラーさんが自身の生い立ちや出身地のミシガン州について説明。これまでに、ベトナムやインドの領事館でも勤務していたことを紹介し、他国の文化にふれ合うことできる外交官の仕事の魅力を伝えた。

　このあと、生徒が英語で質問するなど、交流を深めた。

◆グローバルコース　卒業研究発表会

　８月２５日、同校でグローバルコース３年生卒業研究発表会を開いた。「男性の育児休暇」「子ども食堂」「少子化の原因」などをテーマに作成したポスターやスピーチで発表。これまで積み上げてきた学習の成果を、オールイングリッシュで伝えた。

　グローバルコースでは、生徒が関心のある社会問題について、多角的・批判的な視点で文献を調査し、明らかにしたい問い「リサーチクエスチョン」を設定。その答えを論理的に導き出すよう毎年、卒業研究に取り組み、１・２年生や保護者などに研究成果を発表している。

　発表は、ポスター発表と代表生徒２人によるスピーチの２種類。ポスター発表では、１人１３分の持ち時間で、リサーチしてきた様々なテーマについて説明した。

　少子化や男性の育児休暇など、全国的に注目されているテーマを取り上げ、原因や解決方法などを紹介。日本だけでなく、世界全体で、解決するための方策を提案した。

　ポスター発表のあと、体育館に会場を移し、堀田結さんが「日本とアメリカにおけるリーダーシップ教育」、和田朋也さんが「ガンジス川を救え！」をテーマにスピーチした。

　堀田さんは「グローバル化が進む今、社会が必要とする人材はただ英語が話せる、勉学に優れているだけでは十分ではない」とし、日本とアメリカの教育について比較し、報告した。

　和田さんは「ヒンドゥー教徒にとって神聖な川ガンジスが直面する汚染問題が深刻化している」と問題提起し、解決するには何が必要かを訴えた。

　発表後、黒宮校長は「グローバルコースは英語力だけのコースではなく、思考力・判断力・発信力を高めるコース。研究の苦労や成果をこれからの自信にしてほしい」と、生徒のさらなる成長に期待した。

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清田高高校・３年生発表会

(札幌市 2021-09-03付)