小学校教科担任制で定数改善 4年間で8800人 文科省 対象は4教科
(国 2021-09-07付)

 文部科学省は、小学校高学年における教科担任制を計画的に進めるため、令和4年度から4ヵ年で約8800人の教職員定数の改善を計画している。対象教科は算数、理科、体育、外国語の4教科で、来年度は約2000人の定数改善を計画している。

 文科省は4年度予算概算要求において、義務教育費国庫負担金として前年度比1・1%減となる1兆5147億3500円を要望。

 このうち、小学校高学年における教科担任制の推進に2000人の定数改善を見込んでおり、教科の定着状況や教師の確保の観点から、円滑に取組を推進するため4年間で計8800人程度の定数改善を段階的に進めていくとした。

 専科指導の対象とすべき教科は、算数、理科、体育、外国語。

 学校における働き方改革や複雑化・困難化する教育課題への対応に向けては、475人の定数改善を計画。中学校における生徒指導・支援体制の強化、学校の運営体制やチーム学校の実現に向けた学校の指導体制の基盤整備、貧困に起因する学力課題の解消など加配定数の充実を図る。

 小学校における35人学級の推進には3290人の定数改善を計画。4年度は第3学年の学級編制の標準を35人に引き下げ、7年度までに小学校の全学級で35人学級を計画的に整備する。

(国 2021-09-07付)

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