クラスター対策　倉本教育長表明　ＳＮＳで発信・共有　コロナワクチン接種促進へ動画

（コロナウイルス関連 2021-09-14付）

　道教委の倉本博史教育長は１０日の道感染症対策本部会議で、SNSを活用して学校における集団感染の対策を発信し、学校・市町村で共有する考えを示した。新型コロナウイルスのワクチン接種に関する正しい理解の促進に向け、医師会と連携して動画を作成する考えも示し、ウイルスを校内に持ち込ませない、校内で感染を広げない取組を一層徹底するとした。

　全道における新型コロナウイルス感染症の新規感染者数は１３日連続で前週比が１を下回るなど減少傾向にあるものの、各地域で学校における集団感染が発生している。

　道の発表によると、９月の学校の集団感染の件数は９日現在で１１件、感染者数は８５人。３～９日の１週間をみると、特定措置区域以外の感染者数が特定措置区域の感染者数の２倍を超えるなど、感染が広がっている。

　倉本教育長は１０日の道感染症対策本部会議で、学校の対策を万全とし、安全・安心な教育環境を提供するため、ウイルスを校内に持ち込ませない、校内で感染を広げない取組を一層徹底する必要があると強調。今後、ＳＮＳを活用して、集団感染の要因・傾向・対策や専門家のアドバイスなどの情報を発信し、全道の学校・市町村と共有する考えを示した。

　校内の感染拡大防止に向けては、希望する教職員や児童生徒がワクチンを接種しやすい環境づくりに努めるとし、正しい理解促進のため医師会と連携して動画を新たに作成すると表明。教職員の優先接種に向けた依頼や、ワクチン接種の有無による偏見・差別の防止に向けた取組を推進するとした。

　また、感染拡大を予防するため、範囲を広めに設定した予防的な休業の実施、基準に沿った休業措置の徹底を図るとしたほか、臨時休業時のオンライン学習や出席停止の児童生徒に対する個別のオンライン学習実施に努めていく考えを示した。

(コロナウイルス関連 2021-09-14付)