泊中３年　トンネル現場見学　土木工事へ理解深め　坑内を貫通点まで歩く

（学校 2021-10-27付）

立ち入ることのできない現場を目の当たりにした

　【小樽発】泊村立泊中学校（浦嵜昌明校長）３年生１０人は１０月上旬、岩田地崎・吉本・佐々木共同企業体が施工する道道泊共和線交付金（茅沼１号トンネル）工事の現場見学会に参加した。普段立ち入ることのできないトンネル工事の現場内で掘削機械などを見学し、土木工事に関する理解を深めた。

　見学会は、生徒たちに地元で行われている工事や建設現場について知ってもらうことが目的。

　開催に当たり、後志総合振興局小樽建設管理部共和出張所の伊藤寿英主査は「現場見学を通じ、少しでも土木というものに興味を持ってもらえれば」と話した。

　作業所の河崎貴紀所長は「トンネルがどのように作られているのか学び、実際に建設機械などを見学することで工事の規模の大きさを実感してほしい」と呼びかけた。

　生徒たちは、坑内でトンネルができるまでの流れや掘削機械について説明を受けたあと、濁水処理実験を実施。

　工事で発生した濁水が、環境に影響を与えず適切に処理されていることを学んだ。

　その後、トンネル坑内を貫通点まで歩き、使用している掘削機械や設備の説明を受けた。

　参加した生徒たちは「トンネルをつくるのに、たくさんの機械や費用がかかっていて驚いた」「普段は何気なく通っていたトンネルに対する考え方が変わった」などと、土木工事に関する理解を深めていた。

　浦嵜校長は「工事現場を自分の目で見ることで、公共事業の意義などを多角的に感じ取ってほしい」と期待を寄せていた。

(学校 2021-10-27付)