道教委　感染再拡大に備え取組　８日から学校訪問し助言　専門家による換気状況検証も

（コロナウイルス関連 2021-11-02付）

　道教委は、新型コロナウイルス感染症の再拡大に備えるため、学校の感染症対策改善セミナーを開始する。感染症対策の専門家が学校を訪問して改善点を助言。近隣校を含む教職員などを対象に講話を行う。８日の南幌町立南幌中学校での実施を皮切りに計１０回程度を予定している。専門家による教室の換気状況の検証も計画。換気状況の検証は１１月下旬以降開始する見通し。

　セミナーは、学校における感染事例の発生やワクチン接種の状況などを踏まえ、感染の再拡大を防ぐ観点から開始するもの。感染症対策の専門家が学校を訪問し、学校における感染症対策の改善点を整理、助言。実効性ある対策の強化を図る。

　学校視察と併せて行う講話は、近隣校を含めた学校の教職員、教育委員会職員、保健所職員などを対象に実施。希望する学校から複数選定し、約１０回開催する。

　初回は８日に南幌中で開き、札幌医科大学医学部感染制御・臨床検査医学講座の髙橋聡教授が視察・講話する。

　また、感染拡大時には換気不良が学校における感染事例の要因として指摘されたことを踏まえ、専門家による換気の検証も計画。道立総合研究機構（〓道総研）建築研究本部北方建築総合研究所の職員が校内の換気状況を確認し、効果的な換気方法を助言する。

　道総研から二酸化炭素モニターなどを学校に貸与し、特定教室の二酸化炭素濃度と温度を自動的に記録。５日程度計測し、道総研が学校に助言する。１２日まで実施希望校を受け付けており、１１月下旬以降に開始する予定。

(コロナウイルス関連 2021-11-02付)