子どもの健全育成へ　道路工業　札幌市に絵本寄贈

（札幌市 2021-11-22付）

中田社長（左）から絵本を受け取る山根局長

　札幌市子ども未来局は１７日、道路工業㈱（札幌、中田隆博社長）から児童会館等を利用する子どもたちに対する絵本１８０冊の寄贈を受けた。同社が平成２７年から取り組んでいる絵本寄贈プロジェクトの一環。中田社長は「絵本を読んで健やかに成長してもらえたらうれしい」と話していた。

　同社は、子どもたちに「絵本に親しみ、豊かな心を育んでもらおう」と、絵本寄贈プロジェクトを始動。２７年から４年間で、市内すべての児童会館、ミニ児童会館、放課後子ども館計２０４館に絵本を贈呈した。また、道路の大切さを伝えるオリジナル絵本『こうたのあたらしいちず』を制作し、道と札幌市に計４５０冊のほか、道内主要市町村などに寄贈している。

　これらの活動が子どもたちに好評で、感謝と喜びの声が多く届いたことから、同社は令和元年度からプロジェクトの第２弾を開始。毎年２区ずつ、１館当たり５冊ずつ絵本を寄付する５ヵ年計画で、今回の寄贈は３年目となる。

　例年、各区の代表となる児童会館を訪問していたが、新型コロナウイルス感染症拡大防止対策の観点から、昨年に引き続き児童会館を所管する子ども未来局へ一括で贈呈することに。中田社長、高松康廣常務、山田浩司総務部長が同局を訪れ、山根真司局長に北区・清田区の児童館・ミニ児童会館３６館分の絵本１８０冊を寄贈した。

　これに対し、山根局長が秋元克広市長からの感謝状とともに、児童会館の児童から預かった手づくりのお礼状を伝達。山根局長は、緊急事態宣言解除に伴い、児童会館の事業が再開したことを説明した上で、「いまだ活動の制約はある。そうした中で絵本があるのはありがたいこと」と謝意を伝えた。

　中田社長は「我々も子どもたちの笑顔に元気をもらっている。コロナ禍が終わって直接子どもたちと対面するのが楽しみ」と話していた。

(札幌市 2021-11-22付)