札幌市南月寒小５年生　札幌大訪問　将来考える貴重な機会に　模擬講義や施設見学など体験

（札幌市 2021-11-24付）

児童１３０人が２部屋に分かれて実施

　札幌市立南月寒小学校（川口玲子校長）５年生１３０人が１１月上旬、札幌大学（大森義行学長）を訪問した。小嶋義勝教授によるコミュニケーションをテーマとした模擬講義を受けたほか、施設を見学。小学校と大学の違いを肌で感じる貴重な機会となった。

　５年生校内宿泊学習の一環。キャリアプランニング活動として、見学を通して、大学での学びや生活などを具体的に想像できる場となるよう企画した。

　はじめに、大学職員が小学校と大学との比較を通して、時間割や授業時間、出欠管理、学びの目的を説明。大学のＰＲ動画で施設設備なども紹介した。児童たちは、大学内の広さや充実した設備に驚きの声を上げていた。

　続いて、地域共創学群教養学系の小嶋教授が「コミュニケーションについて考えよう！」と題して模擬講義。

　２グループに分かれ、言葉を発さずに意思疎通し、誕生日順に並ぶゲームを実施。児童たちは、身振り手振りで誕生日を伝え合い、位置の並び替えや整列まで進めた。

　また、隣同士でペアを組み、より多くの共通点を探すゲームを行った。児童たちは互いに質問し合いながら、和気あいあいと話し合いを進めた。

　ゲーム終了後、小嶋教授は「コミュニケーションの基本は共通項を探すこと。分かる言葉や使える言葉を知ることが、コミュニケーションを楽しむことにつながる」と伝えた。

　このあと、大学生と交流し、学内を見て回った。

　参加した児童は、「身振り手振りでも思っていることが伝わることが分かった」「施設も学ぶことも小学校と全く違った」などと話していた。

　大学見学を企画した同校５年生担当の山田佳輝教諭は「小学生のうちから将来を考える貴重な機会となった」と振り返った。

　小嶋教授は「今後の学習にも生きる内容となればと思い、講義を計画した。自分の気持ちを表現できるようになってほしい」と期待を寄せた。

(札幌市 2021-11-24付)