札幌市伏見中　職業教育講演会　興味追求する大切さ学ぶ　道森林管理局・平田氏招き

（札幌市 2021-11-24付）

講話を通して、自身の将来について考えた

　札幌市立伏見中学校（勝田真塩校長）は１５日、同校で職業教育講演会を開催した。２年生約１９０人が受講。自身のイラストで森林や動物の生態などを紹介している、道森林管理局企画課の平田美紗子企画係長が講話。自然の魅力や自身の経験から、好きなことを追求する大切さを伝えた。

　講演は、社会を支える様々な業種について、幅広く見識を深め、社会と自分のかかわり方や自身のキャリアについて考えることを目的に開催。様々な業種から５人の講師を招く予定となっている。

　初回となった１５日は、道森林管理局の平田企画係長が「日本の森林と林野庁の仕事～好きを仕事に生かす」をテーマに講話した。

　平田企画係長は、林業について「樹木を育て、伐採するまでには５０～６０年が必要。同じ場所で繰り返し、資源として生み出すことができる」と説明した上で、「これからの未来のために、林業を継続できる地球環境が必要になってくる」と強調。一人ひとりが自然環境を守る意識の重要性を説いた。

　また、趣味のイラストを生かし、森林での体験や知識を漫画にした『お山ん画』の作画を担当。準備段階では、植物や動物の特徴について、専門家から厳しい指摘を受けることもあったが、「悔しい経験もあったが、趣味を仕事につなげていく上で、意見を受け入れ学ぶことで成長できた」と自身の経験を紹介した。

　最後に、「興味・関心を突き詰めることで、将来・人生を変えることにつながるかもしれない。今、好きなことを大切にしてほしい」と呼びかけた。

　講話終了後、代表生徒が謝辞。「森林について考えることは今までなかった。講話を通して、理解し、興味をもつことができた」と述べた。

(札幌市 2021-11-24付)