行動基準レベル更新　文科省　衛生管理マニュアル改訂

（コロナウイルス関連 2021-11-25付）

　文部科学省は２２日、『学校における新型コロナウイルス感染症に関する衛生管理マニュアル～学校の新しい生活様式』をVer７に改訂した。１１月時点での知見に基づき修正したもので、抗原簡易キットの活用や不織布マスクの効果の高さを追記。また、新型コロナウイルス感染症対策分科会の提言を踏まえ、行動基準設定の考え方を更新した。

　主な改訂内容は、①感染状況のデータ・分析の更新②子どもへの感染にかかる知見の更新③地域ごとの行動基準の設定の考え方の更新④抗原簡易キットの活用の追記⑤透明マスク、マスクの素材の活用の追記⑥新型コロナワクチンと学校教育活動の追記⑦保健所の業務がひっ迫している場合の対応の追記―の７点。

　このうち、②では小児例は無症状者・軽症者が多いことや、デルタ株に子どもが感染した場合、従来株よりも重症化する証拠はないことを示した。

　③では、新型コロナウイルス感染症対策分科会提言に基づき、マニュアルで示す行動基準の設定に関する考えを更新。行動基準レベル１では分科会提言のレベル０（感染者ゼロレベル）と１（維持すべきレベル）、行動基準レベル２では提言のレベル２（警戒を強化すべきレベル）、行動基準レベル３では提言のレベル３（対策を強化すべきレベル）と４（避けたいレベル）に該当することを示した。

　⑤では、子どもの発達段階や必要に応じて表情や口の動きが見える透明マスクを活用することや、不織布マスクの効果について追記した。

　⑥では、ワクチン接種の有無による差別、いじめを防止する指導や保護者への理解促進、生徒の予防接種歴を把握する場合、個人情報としての取扱いへの留意を記載した。

(コロナウイルス関連 2021-11-25付)