小学生の絵画２８０点など　札幌五輪５０周年記念パネル展

（札幌市 2022-02-10付）

市民から寄せられた当時のエピソードも紹介

札幌市は、札幌駅前通地下歩行空間北２条交差点広場などを会場に、札幌オリンピック５０周年記念パネル展を開催している。市内小学生が札幌冬季五輪をテーマに描いた絵画２８０点や、市民から寄せられた昭和４７年の五輪当時のエピソードを紹介。会場を訪れた男性は、当時を振り返りながら「もう一度、札幌で開催できれば」などと話していた。３月３１日まで。

　「札幌オリンピック」をテーマに市内の小学生から募った絵画展には、２８０点が集まった。スキーやスケート競技に打ち込む選手の姿や、札幌市が招致を目指す２０３０年冬季五輪を想像して描いた作品などが並ぶ。

　思い出コーナーでは、市民２８人による当時のエピソードを紹介。「開幕式の入場券は抽選制で運良く当選。脚を骨折していたが、松葉づえをついて会場に出向いた」（６０代男性）、「オリンピックを契機に英語を習い、役に立った」（７０代男性）などの言葉が並んでいる。このほか、前回五輪開催を記念したポストカードやアルバムなども展示している。

　３月１日には、市内の中高生が未来の五輪・パラリンピックと前回五輪の感動を組み合わせたテーマで制作した「黒板アート」の展示が始まる。

　コンテストには、中学の部３９チーム、高校の部１０チームが参加。最優秀賞に、北白石中学校の「１９７２大会の感動と札幌遺産」、市立札幌平岸高校の「変移」がそれぞれ選ばれた。応募があった全ての作品をデジタルサイネージで展示する予定。

　会場を訪れた男性は「当時自分は２１歳で、開会式や日の丸飛行隊のことを鮮明に思い出す。もう１度札幌で開催できることを期待している」と話していた。

(札幌市 2022-02-10付)