校長室から　―未来を育む札幌の学校―　想像力豊かな生徒の育成　札幌市立　太平中学校

（札幌市 2022-02-10付）

佐藤克己校長

▼わが校の強み

　熱心な若手や女性の教員が多く、工夫やスピード感のある取組と生徒に寄り添った丁寧な指導が行われています。生徒の自主的活動と自己肯定感の育成に重点を置き、若手の柔軟な発想や行動力が、日常の生徒との関わりや生徒会行事などに生かされており、コロナ禍においても学校には活気が感じられます。

　指導力に課題が感じられる部分にはベテランの先生方のフォローもあり、実践を通して学ぶ環境ができています。

　親しみやすい先生方の関わりが、悩みや問題を相談しやすい雰囲気をつくり、不登校や別室登校が少ない要因となっていると思います。

▼児童生徒の成長に向けて

　コロナ禍の状況で、行事や生徒の活動はなかなか思うようには実施できていませんが、校内の掲示物や生徒会の活動など、生徒のアイデアを生かした取組が行われています。

　明るく素直な生徒たちには、自分たちの工夫で楽しい学校生活を送れるよう、想定外のことにも柔軟に対応し、小さな取組も大切にしてほしいと思っています。その意味で、生徒には「想像力（創造力）のある人になろう」と呼び掛けています。

▼授業づくりの工夫

　新学習指導要領がスタートし、新しい教科書や観点別評価に試行錯誤の日々が続いています。本校には以前からＩＣＴを活用した授業の実践はありましたが、本年度は一斉に端末を使用することができるようになり、若手を中心に端末を生かした工夫のある指導が行われています。端末を活用した校内での研究授業も行われ、基礎・基本の定着を図りながら、生徒の関心を引き出し、主体的に学ぶ授業の創造をどの教科にも期待しています。

▼教職員への思い

　校長として、自分から教員との関係づくりや日常的な意見交換を積極的に行うように努めています。

　自校の教職員に期待することは、学校教育に関わる新しい知識情報を正しく身に付け、自分事として学校経営に意見を持ち、積極的に力を発揮してほしいということです。

　また、指導に関しては、今後も教師自身の長所を生かしつつ、個々の生徒を大切にした指導と想像力豊かな生徒の育成に、力を合わせて取り組んでほしいと思っています。

(札幌市 2022-02-10付)