トップページ > 記事種一覧 > 記事検索 > 記事詳細画面

札幌札苗小　キャリア教育講演　夢や目標実現へ努力を　ミスコン日本代表吉野さん
（札幌市 2022-02-14付）

ティアラに興味津々の児童

　札幌市立札苗小学校（井上博文校長）は８日、ＲＵＮＷＡＹ　ＭＯＤＥＬ　ＵＮＩＶＥＲＳＥなどで日本代表となった吉野奈美佳さんを講師に招き、６年生６７人を対象としたキャリア教育講演を実施した。吉野さんの生い立ちやミスコンの世界大会に出場するまでの努力についての講話を通して、夢や目標に向かって、挑戦することの大切さを学んだ。

　同校では、６年生からの進路教育として、子どもたちが過去・現在・未来の自分を見つめ、自分自身を知ることができるよう、教材「ジブンノート」を作成。好きなものや将来やってみたいことなどを明確にし、職業選択や将来に向けての努力につなげられるよう工夫している。

　進路教育の一環として、今回、札幌市在住で、ミスワールドジャパン北海道代表や３月にフィリピンで開催が予定されているＲＵＮＷＡＹ　ＭＯＤＥＬ　ＵＮＩＶＥＲＳＥ日本代表となった吉野さんを招き、講演を実施した。

　吉野さんは、小学生のときに病気で左目を失明。障がいを馬鹿にされたこともあり、保健室登校も経験した。そうした中、テレビで放送されていたミスコンテストを視聴。大会に出ている人の努力や周りの人を勇気づけるために出場しているという事実を知り、自身もミスコンの世界大会出場を目標に生活するようになったという。

　「夢や目標を持つと、普段の生活・過ごし方が変わってくる。チャンスはいつ来るか分からないので、いろいろなことにチャレンジしてほしい。みんなの努力を見てくれている人は絶対にいる」と呼びかけ、努力を継続する大切さを伝えた。

　このあと、吉野さんが大会で着用したサッシュやティアラなどを児童が手に取ったり、身に付けたりしながら交流を深めた。

◆エアコン寄贈受け井上校長が感謝状

　また、同日、学校への簡易型エアコン設置に対する感謝状贈呈を行った。エアコン設置は、吉野さんが代表を務める、ＮＰＯ法人・先輩の風プロジェクトの活動として行ってるもの。井上校長が吉野さんに感謝状を手渡し、謝意を伝えた。

　プロジェクトでは、子どもたちが新型コロナウイルス感染症の影響によって、夏季でも教室内等でマスク着用していることから、環境整備のために市内の学校に簡易型エアコンを寄贈している。

　同校は、簡易型エアコン６台の寄贈を受けており、子どもの活動場所のほか、職員室に設置する予定。

　贈呈式では、吉野さんと先輩の風協議会の原カナエ会長が井上校長に目録を手渡した。井上校長は、秋元克広市長名義の感謝状を吉野さんに贈呈した。

　井上校長は「２年前の夏休みを短縮しての登校時には、暑さで不調を訴える児童もいた。今回の寄贈は非常に感謝している」と話していた。