持続可能な南区目指し　札幌藻岩高　ＭＳＰ全体発表会　観光、クマなど題材に探究

（札幌市 2022-02-15付）

日ごろの学習成果を発表した

　市立札幌藻岩高校（尾﨑茂樹校長）は４日、南区を題材にした探究学習「ＭＳＰ」の全体発表会を開いた。校内の代表選考会で選ばれた１５グループがテーマごとに日ごろの学習成果を発表。南区の観光やクマとの共存などをテーマに学習してきたそれぞれの成果を披露した。

　同校は、２学年の総合的な探究の時間で、地域住民と関わりながら自分たちでできることを考え、持続可能なまちづくりを目指す取組「南区探究ＭＳＰ」を展開。生徒が自らの興味・関心のあるテーマについて探究する活動を通して、主体的な学び、社会参画への意欲の向上につなげている。

　ＭＳＰのＭは、藻岩・南区、ＳはＳｍｉｌｅ（笑顔）・Ｓｕｓｔａｉｎａｂｌｅ（持続可能）、ＰはＰｒｏｊｅｃｔ（計画）・Ｐｌａｔｆｏｒｍ（人々が集う場所）の頭文字。生徒たちができることを自分たちで考え、地域の人々と意見交換しながらその計画を実行するとともに、持続可能な取組、まちづくりに積極的に取り組んでいる。

　これまで、教育、子育て・福祉、観光、自然など、自身が興味・関心のあるテーマごとに調査。地域課題の解決に向けフィールドワークを通して探究してきた。

　本年度の全体発表会は、新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から外部からの来場者は、南区長と同校ＰＴＡ会長のみとした。

　当日は、校内の代表選考会で選ばれた１５グループがブース発表。南区の観光やヒグマとの共存などをテーマに学習してきた成果を発表した。

　このあと、ブース発表の上位３グループがステージ発表。上位３グループには①ヒグマと共存するためには②南区の自然ＰＲ活動ｉｎ北方自然教育園③Ｂｏｎｂｕｄｄｙ～スイーツで南区を笑顔に―の３グループが選抜された。

　①グループは「自分たちが積極的に取組に参加し、地域住民にヒグマとの共存のための具体的な取組を知ってもらうにはどうすればよいか」について調べた学習の成果を発表。

　②グループは「白川地区に人を呼ぶために、南区の自然を学べる施設である北方自然教育園のバージョンアップを図ってみては」と考えて進めた取組の成果を披露した。

　③グループは「南区の特産物を使って自分達でスイーツを作り、それを活用してコミュニケーションを取ることで南区を笑顔溢れる温かいまちにできるのではないか」をテーマに活動した成果を発表した。

　上位３グループの発表の様子は、ズームを使って地域住民に配信した。

(札幌市 2022-02-15付)