福移義務教育学校整備内容判明　５・４制対応へ教室改修　５年度開校　ＡＬ室配置も

（札幌市 2022-02-14付）

　札幌市教委は新年度、仮称・福移義務教育学校の５年度開校予定に向けた準備を進める。４年度当初予算案に関係経費として４３１９万円を計上。前期課程５年・後期課程４年の指導区分に対応するため、普通教室の整備や１人１台端末によるグループワークに活用するためのアクティブラーニングルームなどを配置する考え。

　５年度から義務教育学校としての開校を目指している福移小・中学校は、本年度から義務教育学校設置に向けた実施プロジェクトを設置。教育課程等に関する検討・協議を進めている。

　仮称・福移義務教育学校は、指導区分を前期課程５年・後期課程４年とする予定。前期では学級担任制を中心とした学校運営や５年生をリーダーとした縦割り活動、後期では小学６年生相当時からの教科担任制の拡充などを計画している。

　市教委が昨年３月に策定した義務教育学校設置方針をみると、子どもが校種を越えていつでも交流でき、過度な労力や時間をかけることなく、教職員の話し合いや計画づくりを日常的に行うことができるよう、校舎と職員室の一体整備を前提とすることを示した。

　これに伴い、４年度当初予算案には、仮称・福移義務教育学校関係経費として４３１９万円を措置。教室や特別教室の改修などを実施する。

　整備内容をみると、現在の音楽教室を普通教室２室へ、視聴覚室・ＰＣ室を音楽室に転用改修する。

　改修後は、１階に前期課程５学年分、２階に後期課程４学年分の教室を集約。このほか、１人１台端末を活用したグループワークやプレゼンテーションの充実を図るため、各階にアクティブラーニングルームを配置する。

(札幌市 2022-02-14付)