新十津川町４年度予算案　災害時の衛生環境確保　中学校施設改修　感染リスク低減

（市町村 2022-02-14付）

　【岩見沢発】新十津川町は１０日、４年度予算案を発表した。一般会計総額は前年度当初比３・５％増の７２億８６４９万円。教育費は農村環境改善センター改修に伴い、６４・１％増の８億１３２３万円となっている。

　主なものでは、農村環境改善センター改修に２億４６５５万円を計上。新規事業では、中学校体育館のトイレを改修し、災害時においても衛生的な環境を確保する。

　教育関連の事業はつぎのとおり。

▼えがおがつづく健康がある

▽農村環境改善センター改修＝２億４６５５万円

　１０月のリニューアルオープンに向けた大規模改修を進める。

▽子育て施設遊具整備（新規）＝４２４万円

　屋外遊具を保育園の運動場に、室内遊具を保育園と子育て支援センターに整備し、園児らが安全に遊びながら身体能力を鍛えられる環境を整える。

▽乳幼児健康診査・相談＝１７２万円

　３歳児健診においてスポットビジョンスクリーナーを用いた屈折異常検査を行い、弱視の因子を早期に発見し、治療につなげる。

▽子ども医療費助成＝２０５５万円

　高校生までの医療費（入院、外来、歯科、調剤）の無料化を継続する。

▼未来を叶える学びがある

▽育英＝１６６８万円

　奨学金の貸付上限額の引き上げを継続する。

▽小学校空調設備整備＝５２３４万円

　教室や保健室などにエアコンを整備し、熱中症を予防する。

▽小・中学校の特色ある教育の推進＝２７１万円

　専門講師を招いての体育授業や英検・漢検の受検料助成など、特色ある教育を行う。中学生の修学旅行では、東北地方でしか学べない震災体験プログラムを円滑に実施するため、保護者負担に上限を設け、これを超える額について１人当たり最大１万円を助成する。

▽中学校体育館トイレ改修（新規）＝３６１４万円

　体育館トイレを改修し、平時のみならず災害時においても衛生的な環境を確保し、感染リスクを低減させる。

▽少年団活動の支援＝５３０万円

　文化・スポーツ少年団の活動を支援するため、活動経費や全道・全国大会参加経費を助成する。指導者を地域で支える体制づくりを支援する。

▽芸術鑑賞＝７１４万円

　庁舎完成記念コンサートやＮＨＫワンワンとあそぼうショーなどのステージを開催する。

▽図書館運営の包括業務委託（新規）＝２７０３万円

　図書館と学校図書館の運営を委託し、民間のノウハウによって魅力あるサービスを提供する。

▼助け合う絆がある

▽公共施設新型コロナ対策＝９８８万円

　農村環境改善センターに抗ウイルス剤を施し、利用者の安全を図る。

(市町村 2022-02-14付)