富良野市４年度予算案　骨格編成　バス定期代を５割補助　木育事業拡充　『木の図鑑』配布

（市町村 2022-02-15付）

　【旭川発】富良野市は１０日、４年度予算案を発表した。４月に市長選を控えた骨格編成で、一般会計は前年度当初比１８・９％減の１４１億６５００万円。うち、教育費には２・８％減の５億２６４６万円を計上した。

　主な事業をみると、高校バス通学費補助を拡充。バス通学の定期代への補助を４割から５割に引き上げる。また、子どもの木育スタート事業を拡充し、幼児に対して地元産材を使った積み木に加えて『ふらの木の図鑑』を配布し、地元愛の醸成を図る。

　主な教育関係事業はつぎのとおり。

▼輝く。つながり合う。ひとのＷＡ！

▽乳児子育て世帯応援＝１５４５万円

　多子世帯出産祝金給付事業。子育てに必要なおむつ券交付、おむつ用ごみ袋給付、出産祝品贈呈の実施。

▽子どもの木育スタート（拡充）＝３２８万円

　子どもが小さいうちから木に親しみ、親子のコミュニケーションにつなげるため、地元木材を使った積み木をプレゼント。木育推進と富良野への愛着促進を図る。４年度から『ふらの木の図鑑』も配布。

▽高校バス通学費補助金（拡充）＝２３４万円

　市内の高校にバス通学する生徒の保護者負担軽減を図るため、高校へ通うバス定期代を補助。４年度より補助率を４割から５割に変更する。

▼創る。まわす。しごとのＷＡ！

▽保育士等処遇改善臨時特例交付金（新規）＝４８９万円

　コロナ克服・新時代開拓のための経済対策において決定された保育士、幼稚園教諭等の処遇改善にかかる交付金。

▼想う。みがき合う。まちのＷＡ！

▽新庁舎建設事業＝９億２７７７万円

　新庁舎建設工事を完了し、開庁に向けた什器備品整備、ネットワーク構築、設備移設および業務移転、前庭等の外構工事のほか、旧庁舎の解体工事を行う。４年５月新庁舎完成、９月開庁予定、市教委は２階。

▽体育施設管理費・スポーツセンター耐震診断業務委託（新規）＝９９５万円

　昭和４９年に建築されたスポーツセンターの耐震診断を実施する。

▽公園施設長寿命化＝３４７５万円

　遊具等の施設修繕および５つの公園を更新。

▽立地適正化計画策定＝９８４万円

　人口減少、少子高齢社会の中で、コンパクト・プラス・ネットワークの考えに基づき、従来の土地利用の方針に加え、居住機能や都市機能の誘導によるコンパクトシティ形成に向けた取組を効果的に推進するため立地適正化計画を策定。

(市町村 2022-02-15付)