名寄市 4年度予算案 指導員配置し部活動改革 新設高 端末補助等で魅力化(市町村 2022-02-16付)
【旭川発】名寄市は14日、4年度予算案を発表した。一般会計は前年度当初比10・8%増の236億7789億円。うち教育費は7・0%増の29億9206万円となった。
教育関連の主要事業をみると、新規では、スクールソーシャルワーカー配置に613万円を計上した。また、部活動改革事業に1290万円を盛り込み、指導員配置や地域人材バンク創設などを推進する。このほか、智恵文小中学校整備に3億9654万円を充て、6年度の義務教育学校開校を目指し改築工事を行う。
名寄産業高校と名寄高校を統合する新設校への支援として、中学生や地域への情報発信・PR活動による高校魅力化推進、BYODのタブレットパソコンへの補助を含む高校支援などを行う。
主な教育関係事業はつぎのとおり。
【市民みんなが安心して健やかに暮らせるまちづくり】
▼子育て支援の推進
▽認定こども園等整備=7億6608万円―子どもたちが安心して伸び伸びと健やかに過ごすことができる新しい認定こども園の整備
▽子ども家庭総合支援拠点=644万円―児童虐待への対応や育児相談など様々な悩みや不安に対し関係機関と連携して子育て家庭を支援
▽こどもの遊び場運営=2300万円―天候を気にせず元気に伸び伸びと遊ぶことができる遊び場の提供
▽幼児教育・保育施設への運営支援=4億702万円
【生きる力と豊かな文化を育むまちづくり】
▼幼児教育の充実
▽施設型給付費負担金=1億5217万円
▽一時預かり事業補助金=776万円
▼小・中学校教育の充実
▽教員住宅維持管理=1187万円
▽教育振興=307万円
▽スクールソーシャルワーカー配置(新規)=613万円―スクールソーシャルワーカーを配置し、医療・福祉などの関係機関と連携を図りながら不登校などの問題を抱える子どもや家庭へ支援充実
▽英語指導助手=898万円―外国語指導助手(ALT)を2人配置
▽学校運営協議会運営=54万円
▽教育支援=227万円
▽特別支援教育=8414万円―学習支援員を増員
▽小学校の運営・維持管理に要する経費=1億6401万円
▽スクールバス運行=2805万円
▽学校保健推進(小・中学校)=1327万円
▽教育振興(小・中学校)=655万円―小・中学校教育の円滑な推進のため校外研修などへ補助
▽情報化推進(小・中学校)=3098万円―GIGAスクール構想を推進するため情報機器の整備やICT支援員の配置など
▽総合学習事業(小・中学校)=135万円―講演会の実施など児童生徒の情操を育む各種事業
▽教材・教具等整備(小・中学校)=3826万円―学校図書館用図書の購入や各種教育教材の整備
▽就学援助費(小・中学校)=3304万円
▽特別支援教育就学奨励費(小・中学校)=417万円―特別支援学級に就学する児童生徒の保護者に対し援助
▽中学校の運営・維持管理に要する経費=1億985万円
▽心の教室相談員配置=315万円―心の教室相談員を配置し生徒が悩み等を気軽に話せる環境を整備
▽NAYOROスタイル部活動改革推進(新規)=1290万円―部活動指導員配置促進、学校応援隊・地域人材バンク活用、部活動学校間バス移動モデルなどによって、学校における働き方改革の推進と生徒の活動機会の確保を両輪とする部活動改革
▽智恵文小中学校整備=3億9654万円―6年4月の義務教育学校開校に向け智恵文小中学校を改築
▽給食センター運営・維持管理=1億3201万円
▼高校教育の充実
▽魅力化推進=315万円―市内高校魅力化推進委員会による中学生や市民・地域への新設校の情報発信やPR活動を実施。新設校の魅力向上に向けた支援策を検討
▽高校支援=530万円―市内の高校において4年度新入学生から生徒が使用するパソコンは各家庭で用意することから家庭の負担軽減を図るため新入学生に3万円を補助
▼大学教育の充実
▽大学一般行政経費=2億1617万円
▽大学教育振興=10億7764万円
▽助産師課程開設(新規)=793万円―看護学科に助産師課程を設置し、地域が求める専門職を育成する体制を強化するとともに、さらなる名寄市立大の魅力を向上
▽大学図書館運営=6289万円
▽コミュニティケア教育研究センター運営=417万円―地域と大学が協働連携しながら研究・実践を行える組織としてコミュニティケア教育研究センターを運営
▽特別研究=275万円―コミュニティケア教育研究センターが主体となり地域住民と協働して地域の課題解決に向けた研究や実践活動を実施
▼生涯学習社会の形成
▽生涯学習推進アドバイザーの設置=911万円
▽文化センターの運営・維持管理=1億2863万円―EN―RAYホールの管理運営委託を含め利便性の高い運営管理
▽図書館の運営・維持管理=3791万円
▽図書館資料整備=903万円
▽博物館の運営・維持管理=2635万円
▽なよろ市立天文台の運営・維持管理=3651万円
▼家庭教育の推進
▽家庭教育学級運営=12万円―幼稚園に家庭教育学級を設置し家庭教育に関する学習や保護者間の交流などを行う
▼生涯スポーツの振興
▽冬季スポーツ拠点化=2346万円―産官学等の団体で組織するNスポーツコミッションによって、地域活性化やジュニア育成、市民の健康増進、スポーツ機会の創出などスポーツを通じた「人を育て・人が集まる」まちづくり
▽スポーツ施設官営運営一般行政経費=1億2596万円
▽スポーツ施設整備=1億9263万円
▼青少年の健全育成
▽放課後子ども教室=181万円―小中学生の放課後の学習支援のため社会教育施設等を活用して開設
▽不登校児童生徒相談=350万円―不登校やいじめなど学校生活での悩み等の相談窓口として教育専門相談員を配置し問題解決に向けた提言・指導
▽適応指導教室設置=835万円
▽教育相談推進=482万円―経験豊富な教育推進アドバイザーを配置し学校が抱える諸問題に対しアドバイス・指導
▽青少年問題等対策=242万円―青少年の健全育成に当たり町内会推薦の指導員と共に巡視活動を行うなど青少年の非行防止、見守り(不審者対策など)体制を構築
(市町村 2022-02-16付)
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