士別市 4年度予算案 各種支援進め高校魅力化 特別支援教育支援員を増員(市町村 2022-02-17付)
【旭川発】士別市は15日、4年度予算案を発表した。一般会計は前年度比8・0%増の総額165億9711万円。うち、教育費は29・3%増の12億8108万円。増額の主な要因は、士別南中学校の屋根防水改修や文化センターの外壁工事、文化センター小ホールの舞台装置改修などに取り組むため。
新規事業をみると、高校魅力化に285万円を充て、学校関係者や地域、行政が連携し、支援体制を構築するほか、学力・進学率向上や下宿費用助成などの各種支援を行う。
拡充事業では、教育格差解消・就学援助事業に1828万円。特別支援教育支援員増員に3113万円。5年度のウエイトリフティング全国高校総体の開催準備に向けた費用に1460万円を充てた。
教育関連の主な事業はつぎのとおり。
▼民生費
▽乳幼児等医療費給付=4790万円―子育て家庭の負担軽減のため、中学生以下の医療費の無料化を継続
▽予防接種=3736万円―インフルエンザをはじめとする予防接種助成を継続。国の指針に基づき、子宮頸がんワクチンの積極的勧奨を再開するとともに、接種機会を逃した方に対する救済措置を行い、接種率の向上に努める
▽放課後等デイサービスセンター運営=4166万円
▽あさひ認定こども園管理運営(新規)=4141万円
▼教育費
▽子ども夢トーク推進=3万円―未来を担う子どもたちが士別に対する夢や希望を市長と語り、アイデアや提言を地域の活性化につなげる
▽子ども議会開催=17万円―市内中学生のまちづくりへの興味や関心を育み、自由な発想を市政に反映
▽士別まちづくり塾=41万円―まちづくりの担い手としての“人財”の発掘と育成を目指した調査研究や交流によって、若い力を発揮できる環境づくりに努める
▽市民自主企画=22万円―市民の自主活動(学習会、講習会、講演会)の機会拡大と各種団体およびサークルの活性化を図る
▽高校魅力化支援(新規)=285万円―学校関係者や地域、行政が連携し、高校の魅力向上に向けた支援体制を構築するほか、学力・進学率向上や下宿費用助成などの各種支援を行う
▽教育格差解消・就学援助=1828万円―就学援助事業の対象項目にオンライン学習通信費を追加し、経済的理由によって、就学困難と認められる児童生徒の保護者に対する支援を拡大する
▽情報通信教育推進=1501万円―学習用ICT端末を活用し、創造性育む教育を推進
▽学習振興=2246万円―教育環境の充実を図るとともに、新たに児童生徒の各種検定・受検費用の一部を助成
▽特別支援教育就学=3113万円―教育的支援が必要な児童生徒の学習環境の充実を図るため支援員を増員
▽放課後子ども教室推進=474万円―多寄地区に加えて新たに温根別地区においても放課後子ども教室を実施
▽学校・家庭・地域連携協力推進=558万円―学校と家庭、地域の円滑な連携・協働を推進し、幅広い地域人材の参画によって教育環境の充実を図るとともに、地域の教育力向上を目指す
▽不登校・いじめ問題対策=535万円―適応指導教室「ウィズ」において、登校できずにいる児童生徒の教育機会を確保するとともに、学校復帰に向けた取組を進める
▽新型コロナウイルス感染症検査支援=179万円―児童生徒に対して必要に応じてPCR検査を行う
▽公立学校情報機器整備=455万円―学習用ICT端末のサポート対応や機器購入、ネットワーク設定等を実施
▽修学旅行キャンセル料等支援=28万円―感染状況に応じた日程変更等に対応
▽バス送迎感染防止対策=420万円―感染防止対策としての増便や車両の大型化などのかかり増し経費に対応
▽スポーツイベント開催=1460万円―5年度ウエイトリフティング全国高校総体の士別開催が決定したことから、大会成功に向けた準備を推進する
(市町村 2022-02-17付)
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