市内高校、大学を支援　ふるさと納税原資に５年度から　江別市

（市町村 2022-02-18付）

　江別市は、ふるさと納税を活用した市内高校および大学への支援を計画している。ふるさと納税の使途に、各高校、大学への支援を追加。集まった寄付を原資に、道立高校３校、私立高校２校、大学４校への支援に充てる。４年度納税分から募集を開始し、５年度から支援に取り組みたい考え。支援メニューは今後、各校と検討を重ねるとしている。

　市内には、江別高校、野幌高校、大麻高校の道立高３校、立命館慶祥高校、酪農学園大学附属とわの森三愛高校の私立高２校、北翔大学、札幌学院大学、酪農学園大学、北海道情報大学の私立大学４校が存在。

　大学入学に際しては市内への転入がある一方で、高校や大学卒業後は就職のため市外へ転出するケースがみられるなど、若い人材の流出が課題となっている。

　市は、ふるさと納税を通して自身が通った高校や大学により愛着を持ってもらうとともに、高校・大学の魅力を一層高めてもらおうと、納税による寄付金を活用した支援を計画している。

　市のふるさと納税額は、年間約３億円。このうち、返礼や事務費等の経費を除いた３～４割程度を、自然・環境や安全・安心、子育て・教育、生涯学習・文化など９つの事業分野に配分し、各施策の充実を図っている。

　４年度からは、ふるさと納税の使途に、それぞれの高校、大学への支援を追加。集まった寄付を原資に、５年度から各校の特色ある取組を支援する。支援メニューおよび金額は現段階で未定だが、各校のニーズを踏まえて検討を重ねていく。

(市町村 2022-02-18付)