北斗市　４年度予算案　第２子以降　給食無償化　英検検定料補助を拡充へ

（市町村 2022-02-16付）

　【函館発】北斗市は１４日、４年度予算案を発表した。一般会計は前年度比２・９％増の２２２億９０７万円。うち教育費は８・４％増の１８億７５０５万円となっている。主な事業では、英語検定料補助金に６９万円を計上。英検４・５級を受験する小学校中学年児童と、準２級を受験する中学生を新たに補助対象に追加する。

　教育費をみると、学校給食運営に１億８８０１万円を計上。第２子以降の給食費を完全無償化する。

　拡充事業では、学習支援員の配置に４４７３万円、適応指導教室には６１８万円をそれぞれ計上。指導員および支援員を増員し、児童生徒のサポート体制を強化するほか、よりきめ細かな学習支援を目指す。

　６９万円を盛り込んだ英語検定料補助金では、英語検定４・５級を受験する小学校高学年児童に加え、新たに小学校中学年を補助対象に追加。準２級を受験する中学生も対象とする。

　衛生費をみると、新規事業として３歳児健診の視力検査用器具購入に１３７万円を計上。自動判定機能付装置の導入によって、弱視の早期発見を促進する。

　中学生を対象としたピロリ菌除菌治療では、疾病予防等保健対策経費のうち、ピロリ菌検診費に８６万円を計上。これまで負担していた１次および２次検査料に加え、新たに除菌治療に要する費用を無料化する。

　教育関係の主な事業はつぎのとおり。

▼教育費

▽少人数授業＝１６３５万円

▽複式学級補助教員＝９８９万円

▽教育活動推進教員＝３３７万円

▽適応指導教室＝６１８万円

▽教育環境対策＝５１６１万円

・学習支援員の配置＝４４７３万円

・プログラミング教育教材設置＝７９万円

・コミュニティ・スクール推進事業補助金＝１５０万円

・特認校通学補助金＝１４３万円

・英語検定料補助金＝６９万円

▽教員住宅経費＝５９５万円―久根別地区教員住宅除却工事（新規）など

▽奨学金事業＝１５９６万円

▽各種団体負担金＝１１０万円―全国中学校相撲選手権大会負担金（新規）など

▽事務局事務＝２３７１万円―医療的ケア児支援委託（新規）、学校ホームページ構築事業（新規）など

▽英語教育推進＝２１９８万円

▽小学校日本スポーツ振興センター共済負担金＝２００万円

▽中学校日本スポーツ振興センター共済負担金＝１２１万円

▽小学校就学奨励援助＝３０６８万円

▽中学校就学奨励援助＝３４１０万円

▽小学校対外競技等参加＝７００万円

▽中学校対外競技等参加＝１６００万円

▽小学校ＧＩＧＡスクール推進＝３３５万円

▽中学校ＧＩＧＡスクール推進＝１６３万円

▽小学校管理経費＝２億５２９０万円―複写機・校務用パソコン更新（新規）

▽小学校施設改修＝２億４７４９万円―浜分小ボイラー更新工事（新規）など。

▽小学校教材・教具整備＝１０６３万円―吹奏楽備品の計画更新

▽中学校管理経費＝１億５４６４万円―複写機・校務用パソコン更新（新規）

▽中学校施設改修＝３８５７万円―石別中屋根改修工事（新規）

▽中学校教材・教具整備＝１０７９万円―吹奏楽備品の計画更新

▽学校給食共同調理場管理＝１９６２万円

▽学校給食共同調理場施設改修＝３２１万円―第１学校給食共同調理場屋根改修工事（新規）

▽学校給食実施経費＝１億４９０３万円

▽学校給食運営＝１億８８０１万円―第２子以降の給食費を完全無償化

▽子ども対外競技参加経費＝５３０万円

▽青少年教育推進＝１３０万円

▽青少年指導員活動＝２３０万円

▽いじめ問題対策＝２２万円

▽読書通帳活用＝４９万円

▼総務費

▽防犯対策＝９８万円

・防犯カメラ設置（新規）＝９８万円―特に不審者等の発生が多い中学校区内の公共施設を中心に防犯カメラを設置

▽公共交通対策＝６５５２万円―公共交通利用促進のため、道南いさびり鉄道、函館バス、ＪＲ北海道通学定期券購入費の一部を補助する通学定期券購入費補助金など

▼民生費

▽児童虐待防止対策＝４７９万円―子ども家庭総合支援拠点を民生部に新たに配置

▼衛生費

▽疾病予防等保健対策＝１億４２６１万円

・中学生ピロリ菌除菌治療の無償化＝８６万円

▽母子保健対策経費＝５２１１万円

・弱視早期発見器具の購入（新規）＝１３７万円―自動判定機能付装置の導入によって弱視の早期発見を促進

(市町村 2022-02-16付)