石狩管内７市町村の４年度教育予算　江別など３市１村で増　総額は１５７億１４００万円

（市町村 2022-03-16付）

石狩管内７市町村４年度予算案（クリックすると拡大表示されます）

　札幌市を除く石狩管内７市町村の４年度予算案がまとまった。一般会計に占める教育費の総額は１５７億１４００万円余りで、前年度と比べて４６億２５００万円余り下回った。構成比は７・８％で、２・３ポイント下降した。教育費が増額となったのは、江別市、北広島市、石狩市、新篠津村の３市１村だった。

　管内７市町村の一般会計総額は２０２５億２４００万円余り。前年度と比べて４億７５００万円余り増加した。

　教育費が増額となったのは３市１村で、１億１８００万円増の江別市、４８００万円増の北広島市、３億２４００万円増の石狩市、９７００万円増の新篠津村。江別市は、ＧＩＧＡスクール構想推進のためのタブレット整備拡大やモバイルルーター新規整備、石狩市は花川南中学校校舎の大規模改修などが教育費を押し上げた格好だ。

　一方、減額幅が大きい千歳市、当別町をみると、学校新築や増改築、義務教育学校整備などの大規模建設事業が一段落したことが要因となっている。

　各市町村の主要事業はつぎのとおり。

▼江別市

　ＧＩＧＡスクール構想実現に向けた小学校２学年分のタブレット端末整備およびモバイルルーター整備などに２億２０６万円を措置した。

　５年度から本格導入を予定している小中一貫教育の推進に向けた経費として２７１万円を計上。４年度は第二中学校区での導入を見込んでいる。

　主な事業をみると、小・中学校ＩＣＴ環境整備に４２３８万円を計上したほか、児童生徒の体力向上事業に６４万円、放課後児童クラブにおける待機児童対策に４９４万円などを措置。また、新たに食と自然を満喫できる体験型学習事業に４５万円などを確保した。

▼千歳市

　学習者用コンピューター導入や電子黒板更新など、小学校ICT機器等整備に４億６０６９万円、中学校ICT機器等整備に３３０５万円を計上した。

　また、新学校給食センター整備にかかる調査検討を行う。

▼恵庭市

　GIGAスクール推進にかかる教育用タブレット端末の追加整備に１億２５６５万円を計上。また、就学援助世帯へのオンライン学習環境支援に１２４万円を措置した。

　このほか、中学校部活動指導員配置事業に１５０万円、高校等入学準備支援金事業に３５１万円を充てる。また、特別支援教育支援員配置に６４１１万円を計上した。

▼北広島市

　学校ＩＣＴ環境整備に１億１９７６万円などを充てた。病児保育機能を併設した認定こども園の整備補助に２億９８２６万円を措置。子ども第三の居場所整備に５０００万円、要保護・準要保護児童生徒のインターネット通信費助成に７７２万円などを確保した。

▼石狩市

　ＧＩＧＡスクールにかかる教員用端末整備に７７４万円を計上したほか、浜益区教育・環境保育環境整備に１８００万円を措置。浜益中学校敷地内に浜益小学校およびはまます保育園を移転する増改築工事の基本設計を進める。

　このほか、市民のスポーツ・ソフトボール普及促進事業に３６３万円を充て、小中学生向けのソフトボール教室などを開催する。

▼当別町

　西当別小学校・中学校の感染症対策に４２４０万円を計上。児童玄関の改修やウイルスの飛沫防止のため一部のトイレを洋式化する。

　放課後児童クラブ「当別町子どもプレイハウス」の運営業務を４年度から民間へ委託するのに伴い、委託費として３４４４万円を措置した。

▼新篠津村

　築４０年以上が経過している第３地区集落センターの建替に１億１９２４万円を計上。５年７月ころにも社会教育会館として供用を開始する。

　このほか、新篠津中学校の照明器具LED化に６６０万円を措置した。

(市町村 2022-03-16付)