打楽器などを演奏　秋ごろに実施予定

（札幌市 2022-03-24付）

　障がいのある人に向けた音楽ワークショップについて取り上げられた。

　市まちづくり戦略ビジョンアクションプラン２０１９では、文化芸術施設に来館する機会が少ない障がい者向けの文化芸術体験事業を掲げ、調査業務を経て、来年度に音楽ワークショップを実施するとしている。

　市は音楽ワークショップを効果的に行うため、３年度に札幌市芸術文化財団に委託して障がい者向け、文化芸術事業調査を実施している。

　市内の特別支援学校や身体、知的、精神障がいの関係３団体に対し、障がいのある人が音楽活動を行うための課題や音楽活動に対する需要などについてアンケートを行った。

　また、他都市の事例研究として福岡市にある団体がが実施した音楽ワークショップなどについてヒヤリングを行い、実施手法や成果・課題などについて分析した。

　結果、特別支援学校において、児童が親しみやすい音楽活動は特にニーズが高いことや音楽ワークショップの実施内容として打楽器の演奏が親しみやすく効果的であることなどが明らかになった。

　有塚文化部長は、音楽ワークショップについて、障がいの状況に関わらず、楽しみやすい打楽器などを使用して双方向のやり取りや、一緒に音を奏でることができる内容で秋ごろに札幌コンサートホールＫｉｔａｒａで実施する予定であることを伝えた。

　対象者は、市内特別支援学校に通う知的障がい、肢体不自由等の障がいのある児童５０人程度を想定。「安心して参加できるよう入退場時のサポートや希望する学校への送迎バスを準備するなどの支援を行っていく」と述べた。

　わたなべ泰行委員（公明党）の質問に対する答弁。

(札幌市 2022-03-24付)