江別市教委　３年全国体力等調査　体力合計点　小中男女全国並み　４割近くが運動時間減少

（市町村 2022-03-24付）

江別市教委　３年全国体力等調査（クリックすると拡大されます）

　江別市教委は１４日、３年度全国体力・運動能力、運動習慣等調査結果の概要を発表した。体力合計点は、小中男女全て全国平均とほぼ同程度だった。一方で新型コロナウイルス感染拡大前の前回調査と比較すると、全国・全道の傾向と同様いずれも得点が下がった。一斉休校などで体を動かす時間が減ったと答えた児童生徒が４割近くに上ったため、市教委は運動機会確保の取組を進め、児童生徒個々の運動能力向上を目指す。

　調査は小学５年生９８１人、中学２年生８５７人を対象に実施した。

　体力合計点は中２男子が全国平均を上回った。一方で小学男女と中２女子は下回った。元年度の結果と比較すると、全国・全道の傾向と同様に、小中男女全てで得点が下がった。

　種目別でみると、小５男女と中２男子で８種目中半数以上が全国平均を上回った。「握力」は小中男女全てで全国平均を超えており、小５男女については３ポイント以上高かった。ほかにも「上体起こし」や「ボール投げ」など筋力を測る種目で全国平均より高い傾向にあった。一方で「５０㍍走」と「２０㍍シャトルラン」がいずれも全国平均を下回っており、疾走能力や全身持久力の改善に課題がみられた。

　運動時間の調査では、体育以外での１週間の総運動量が、小５男子が９・９時間、小５女子が７・６時間と全国平均を上回った。コロナ前との比較で「減った」と回答したのは、小５男子が４４・４％で全国平均より１・３ポイント高く、中２男子が４１・７％で３ポイント高かった。小５女子と中２女子についてもいずれも４割近くだった。

　市教委は、北翔大学との連携協定に基づく体育の出前授業や５年度までの導入を目指す小中一貫教育における乗り入れ授業などを進めていく考え。担当者は「児童生徒個々の実測値向上に向けて、コロナ下でも運動機会を確保していきたい」としている。

(市町村 2022-03-24付)