湧別町教委　ＩＣＴの効果的な活用へ　複式学級遠隔授業など　指定校に上湧別小と富美小

（市町村 2022-03-24付）

　【網走発】湧別町教委は４年度、ＩＣＴ教育に関する実践研究に取り組む。上湧別小学校と富美小学校を研究推進校に指定し、授業や家庭学習での活用、複式学級でのオンライン授業に関する研究を推進。ＩＣＴ教育推進委員会などで成果を町内全体に普及・還元し、より効果的な活用を図る。

　町教委は町内におけるＩＣＴを活用した教育活動の向上を図るため、３年度からＩＣＴ教育推進委員会を設置。町内各校の担当者や町教委関係者で組織し、１人１台端末として導入しているアイパッドの効果的な活用方法などについて交流した。このほか、ＩＣＴ巡回指導員として上湧別小の佐上義朗校長を任命し、各校２回ずつの訪問を通して指導助言を行ってきた。

　４年度からは、アイパッドのより効果的な活用に向け、上湧別小と富美小を研究推進校に指定し、２校の成果を町内全体に普及・還元する取組を実施する。

　上湧別小は、授業・教育活動、長期休業中などにおける家庭学習、教職員の業務での効果的な活用に関する研究に取り組む。

　本年度、デジタル教科書・デジタル指導書を活用した授業、参観日にユーチューブによる授業配信などを推進。また、長期休業中における家庭での端末活用も実践し、デジタル学習ドリルを活用した家庭学習を進めてきたことから、こうした取組を充実させる。

　富美小は、複式学級、他校とのオンライン学習（遠隔授業）での効果的な活用に関する研究を行う。

　富美小では、ウェブ会議システム・ズームを利用して開盛小学校と複式学級間のオンライン授業に取り組んでいる。そのほか、昨年１２月に開催した公開研究会ではズームやユーチューブを活用した授業公開などを行っており、様々な教育活動でＩＣＴを積極的に活用している。

　２校の実践研究の内容は、ＩＣＴ教育推進委員会、校務支援システム、町内の教職員に限定公開しているホームページ「ゆうべつ　ＧＩＧＡ　さぽーと」を通して発信。町内全体に成果を普及し、ＩＣＴのより効果的な活用につなげる。

(市町村 2022-03-24付)