遠軽町4年度教育行政執行方針 学習支援ソフト導入 小学5年~中学生対象に(市町村 2022-03-24付)
遠軽町教委・河原英男教育長
【網走発】遠軽町教委の河原英男教育長は、10日開会の第2回町議会定例会で4年度教育行政執行方針を説明した。1人1台端末を効果的に活用するため、小学5年~中学生に学習支援ソフトを導入する考えを示した。
執行方針の概要はつぎのとおり。
▼学校教育の重点事項
▽安全教育
児童生徒の生命を守ることを最優先に、日常生活における安全確保のために必要な「主体的に行動する態度」を育成するとともに、「自助・共助・公助」の視点からの安全教育を組織的に取り組んでいく。
▽生徒指導
町いじめ防止基本方針によって、いじめや不登校の未然防止と早期解消、ネットトラブルへの対応、情報モラルの育成、薬物乱用や性の問題行動などについて、学校・家庭・地域・関係機関等との連携・協力を密にし、開かれた生徒指導体制の充実に努めていく。
▽特別支援教育
引き続き特別支援教育支援員を小・中学校に配置し、共生社会の形成に向けて、児童生徒一人ひとりの教育的ニーズに応じた、適切な指導や必要な支援に努めていく。
▽ICT教育
GIGAスクール構想で、児童生徒に1人1台端末が配備され、授業での活用が始まった。今後は効果的なICT活用による授業改善を進めるとともに、1人1台端末の活用拡大を推進していく。
▽食育
地産地消を推進し、安全・安心な学校給食の提供を図りながら、家庭・地域社会と連携し、児童生徒に、食に関する正しい知識や望ましい食習慣を身に付けるよう努めていく。
▽小学校高学年における教科担任制
本町においては、専科教員の配置や小規模校での教科担任制の具体について情報収集と環境整備に努めていく。
▽信頼される学校
学校と保護者や地域が連携・協働しながら、子どもたちの豊かな成長を支えるため、学校運営協議会を中心に「地域とともにある学校づくり」を推進していく。また、教職員には指導力向上のための各種研修などへの参加を促進するほか、児童生徒・保護者・地域の方々との信頼関係を深められるよう、法令の順守・服務規律の徹底に努めていく。加えて、教員が授業や授業準備等に集中し、健康でいきいきとやりがいを持って勤務し、学校教育の質を高められる環境を構築するため、働き方改革を進めていく。
▼学校教育の主要事業
小・中学校については、特別に支援を必要とする児童生徒に対し、適切できめ細かな教育的支援を行うための特別支援教育支援員を必要に応じて複数配置ができるようにし、特別支援教育のさらなる充実を図っていく。
中学校を核とした授業や生涯学習事業など、コミュニケーション能力の向上と国際理解教育の推進を図るとともに、小学校における教科、外国語活動についても、言語や文化に対しての理解を深めるため、引き続き英語指導助手3人を配置し、積極的な活用を図っていく。
ICT教育については、GIGAスクール構想で整備された1人1台端末を効果的に活用するため、小学校5年生以上の児童と中学校全生徒を対象に学習支援ソフトを導入し、個別最適な学びの推進とICTを活用した教育の実践を図っていく。
学校における働き方改革は、これまでの働き方を見直し、自らの職能を磨くとともに日々の生活の質や教職員人生を豊かにすることで自らの人間性や創造性を高め、子どもたちに対して効果的な教育活動を行うことができるよう、実現に向けた取組を推進していく。
高校の支援については、遠軽高校に通う生徒の進学・就職支援のための講座等に対し助成を行う。また、学級数維持・生徒確保を支援するための経費の助成を行い、魅力ある高校づくりを支援するとともに、町内外の子どもたちに遠軽高校への進学を促していく。
(市町村 2022-03-24付)
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