寿都町４年度教育行政執行方針　各校でＩＣＴ機器充実　図書管理システムを導入

（市町村 2022-05-11付）

有田教育長

　【小樽発】寿都町教委の有田千尋教育長は４年度教育行政執行方針において、各校のＩＣＴ機器の充実を図り、児童生徒、教員が有効活用できる環境を整備するとした。図書管理システムを導入し、家庭や学校から文化センターの図書の検索、学校間による検索、貸し出しも可能とする方針。

　執行方針の概要はつぎのとおり。

▼確かな学力の育成

　英語指導職員と外国人英語指導員による外国語教育やＧＩＧＡスクール構想に対応すべく、各校のＩＣＴ機器の充実を図り、児童生徒や教員が有効に活用できるよう環境整備する。

▼豊かな心の育成

　地域資源を生かした体験活動を通じ、ライフスキル教育や朝読書など読書環境を充実させる。

▼信頼される学校づくり

　教職員の資質向上のため、研究授業や研修会へ積極的に参加するとともに、小・中・高校のなめらかな接続を意識し、小中高連携推進委員会を中心に各学校間の連携を深めていく。

　働き方改革行動計画を効率的に取り組むとともに、災害時や登下校中に自ら適切な行動ができるよう、学校の危機管理マニュアルやこどもＳＯＳステーションの見直しなど、児童生徒の安全確保に努める。

　寿都高校存続の取組では、空調設備の設置による学習環境の向上を図る。学力向上に向けて開設した公設民営塾では、寿都高生や中学生一人ひとりのニーズに合わせた個別指導を充実させ、支援を行っていく。

▼活力ある地域コミュニティの形成

　地域での学びを地域に還元することができる子どもの育成に努め、学校支援ボランティアと連携、協働し子どもの生きる力や社会性、愛郷心を持てるリーダーを育成していく。

▼文化の伝承・振興

　歴史文化について、国の指定文化財「旧歌棄佐藤家漁場」は、史跡としての保存活用計画の策定を進めていく。また歴史的建造物の「橋本家」について、教育や観光等への活用を図る。

▼生涯学習活動支援と環境整備

　総合文化センター図書室を読書環境の拠点とし、図書室と学校間をネットワークでつなぐ図書管理システムを導入し、家庭や学校から文化センターの図書を検索することや学校間による検索、さらに、貸し出しも可能とすることで、子どもたちがより多くの読書に触れ合う機会を創出する。

(市町村 2022-05-11付)