札幌市教委　新札幌わかば小と青葉中　９年度義務教育学校に　小学校校舎・体育館を増築

（札幌市 2022-05-16付）

　札幌市教委は１２日、厚別区の新札幌わかば小学校と青葉中学校を、９年度に義務教育学校として改編する方針を示した。市が開校を予定している義務教育学校は４校目。新札幌わかば小の校舎と体育館を増築して活用する予定で、青葉中の校舎と体育館を解体し、グラウンドとして整備していく。月内にも地域の代表者と日程を調整し、協議の場を設ける見通し。

　市教委は、平成２８年度から義務教育９年間を見越し、小・中学校間で目指す子ども像や課題を共有し「自立した札幌人」の育成を一層推進できるよう、小中一貫した教育の実施に向け研究を推進。昨年３月には「札幌市における義務教育学校設置方針」を策定した。

　設置方針では、学区域が概ね小中同一校区で、小中一体の校舎整備が可能な場合は義務教育学校として整備していくとしている。これに伴い、５年度に福移地区、７年度に定山渓地区、８年度に真駒内地区で義務教育学校の開校を予定している。

　今回の改編方針では、新札幌わかば小と青葉中を統合し、９年度の開校を予定。新札幌わかば小の校舎と体育館を増築するほか、児童会館を校舎内に設置する。青葉中の校舎と体育館は解体し、グラウンドとして整備していく。

　９年度の児童生徒数の推計は５５２人。普通学級・特別支援学級を合わせて、２３学級を想定している。

　通学区域は、同区内の共栄小学校から青葉中へ進学する区域があるため、一部見直しの検討を進めていく。

　月内に地域の代表者と日程を調整し、協議の場を設ける予定。年度内には地域・保護者対象の説明会の開催を計画している。

　市教委は、義務教育学校設置方針に基づき、児童生徒数を考慮した上で、学校の改編を検討していくとしている。

(札幌市 2022-05-16付)