セルフチェック意識を　札幌市教委　初任研１年次

（札幌市 2022-06-03付）

２５０人が指導案の作成などについて理解を深めた

　札幌市教委は２日、市生涯学習総合センターちえりあで、初任者研修（１年次）を開いた。授業づくりや指導案の作成に関する講話とグループ協議を通して「課題探究的な学習」を行う上でのポイントを学び、教員としての資質・能力の向上に努めた。

　新型コロナウイルス感染症を考慮し、午前・午後の２部制で実施。各校種を合わせて約２５０人が参加した。

　今回は、学習指導研修をテーマに指導案作成に関する講話やグループ協議を行った。

　はじめに、市教委教職員育成担当課の大塚有紀子研修担当係長が講話した。

　市が目指す「課題探究的な学習」を行う上でのポイントとして①事象への働きかけ②課題の把握・課題の設定③課題解決に向けた追究④課題の解決―の４段階で展開する授業の重要性を呼びかけた。

　また、各段階においては「子どもが興味・関心、疑問を持てるようにするには？」「子どもが意欲を持続させることのできる課題を設定するためには？」など、６つのセルフチェックを意識した授業を強く求めた。

　このあと、演習として国語科の指導案を使用して、個人思考とグループ協議を実施した。

　目標設定や学習課題の設定について意見を交わし、児童生徒の学びがより深まるよう、資質向上に努めた。

(札幌市 2022-06-03付)