札幌市　幼保小連携で初の全市研　学びをつなぐ接続探る　幼児期・児童期の教育理解

（札幌市 2022-06-09付）

各ブロックでは対面で意見を交わした

　札幌市幼児教育センターは５月３１日、４年度幼保小連携推進協議会全市研修会を初めて開催した。市内１０区から、約６００人がオンラインなどで参加。「学びをつなぐ幼保小連携・接続」をテーマに講話や交流・協議を実施し、幼児期の教育と児童期の教育について理解を深めた。

　協議会は、子どもの発達や学びの連続性を保障し、幼児期の教育と児童期の教育を円滑に接続することを目的に設置したもの。

　国は「幼児期に育む１０の姿」や「幼保小架け橋プログラムの実施に向けての手引」を示すなど、幼保小が連携した教育を推進する姿勢を示しており、市教委においても、幼児教育の質の向上や教職員の学び合いなどを課題として捉えていた。

　そこで、国の動向や幼児期における教育の質の向上等に向け、本年度から全市が共通したテーマで学ぶ研修を企画した。

　本年度のテーマは「学びをつなぐ幼保小連携・接続～幼少期の教育と児童期の教育の理解を深める」に設定。開会後、同センターの本間真純指導主事が、本年度における推進協議会の体制等を説明。幼児期の教育では「知識・技能」「思考力・判断力・表現力等」「学びに向かう力・人間性等」の３つの基礎を育むことが、小学校での教育につながるとした。

　つぎに、三角山小学校の渋谷一典校長が「学びをつなぐ幼保小連携・接続」を演題に講話。市や国の幼児教育における動向や小学校からの教育のつながり・関わりについて説明したほか、幼稚園での実際の学びの様子などを紹介した。

　講話終了後、各ブロックで意見交換を行い、資質・能力の向上を図った。

(札幌市 2022-06-09付)