自分の身を守るために　札幌あやめの小で防犯教室

（札幌市 2022-06-09付）

講話やクイズを通して、防犯について学んだ

　札幌市立あやめ野小学校（神与博校長）で７日、６年生２８人を対象にした札幌市主催の防犯教室が行われた。うさぎのママのパトロール教室を主宰する武田信彦氏が講師として来校。下校時や日常生活の中で、自分の身の安全を守るための方法や心構えについて説明した。

　防犯教室は、毎年、市内各区の小学生を対象に実施しているもの。防犯に関するクイズや講話を通して、自分の身を守る対処力などを身に付けることが目的。本年度は、中央区・厚別区・豊平区・清田区の小学校１７校で、６～１０日にかけて行われている。

　７日には、あやめ野小学校の６年生を対象に実施。武田氏とアシスタントが来校し、自分の身を守るための防犯の基礎知識について解説した。

　武田氏は「一人で行動しない」ことを強調。「６年生は来年、中学生になり、一人での行動範囲が広がる。一方で、襲われたりする事件の多くは、一人のときを狙われることが多い」と述べた。

　その上で「一人で外を歩ているときには、自分の周りや後方を確認することで防犯意識の高めてほしい」と呼びかけた。

　一方で、身の危険を感じたときに大きい声が出ないことがあることから「相手に向かって」「遠くに向けて」「体を使って」の３つを意識することを求めた。

　最後に、全員で素早く後ろを振り返る練習を行い、日常生活における防犯意識の向上に努めた。

　神校長は「学校でも緊急避難や防犯意識の向上に向けた学びを行い、少しずつ理解が深まっている。今回の教室も児童の成長につながってくれれば」と期待している。

(札幌市 2022-06-09付)