高校配置計画地域別検討協〈上川〉 新設校 地域要望反映を 8~11年度 南北2~3学級減(道・道教委 2022-07-27付)
南学区では67人が出席した
【旭川発】道教委は19日、上川管内2会場で第2回公立高校配置計画地域別検討協議会(上川南学区、上川北学区)を開いた。南学区で67人、北学区で39人が出席。8~11年度の4ヵ年において、南学区で公私比率勘案後2~3学級、北学区で2~3学級相当の調整が必要となる見通しを示した。協議では、小規模校への配慮、富良野市での新設校に対する地域の要望の反映などを求める意見が挙がった。
第2回協議会は、新型コロナウイルス感染症拡大防止の観点から主会場での対面とズームを活用したオンラインで開催。南学区主会場の上川合同庁舎には傍聴者を含め67人が出席した。
岸本亮上川教育局長があいさつ。今後の高校配置の在り方について「特色ある高校づくりや高校配置について、教育水準を維持し、活力ある教育活動を展開する観点に立って進めていきたい」とし、協議会でのきたんのない意見を求めた。
続いて担当者が6月に公表した5~7年度の計画案について説明。同学区関連分では7年度に富良野高校および富良野緑峰高校を再編統合し新設校を設置することが盛り込まれている。新設校の募集学級は5学級で、富良野緑峰高の校舎を使用。生徒の多様な興味・関心や進路希望等に応じた主体的な学習が可能となるよう単位制を導入するとしている。
8~11年度の中卒者数の見通しでは、4ヵ年で公私比率勘案後2~3学級に相当する140人の減となることを指摘。特に旭川市で10年度に大幅な中卒者数減が見込まれることから、市内周辺町で学校・学科の配置の在り方を含めた再編整備や定員調整の検討が必要となることを伝えた。
協議では「小規模校を守ることは公立の力でしかでき得ない。通学が困難な地域をしっかりと守っていく姿勢が示されることを期待している」「数の論理で小規模校をなくさないよう配慮いただきたい」などの声が上がった。
傍聴者からの意見聴取では富良野市の新設校について「地域の要望をくみ取ってつくってほしい。情報も速やかに開示を」と求める声があった。
午後からは名寄市名寄駅前交流プラザよろーなを主会場に北学区の協議会を開催。傍聴者を含めて39人が出席した。
8~11年度は中卒者数が4ヵ年で2~3学級に相当する92人減が見込まれることから、欠員が40人以上生じている学校で学科の見直しや定員調整などについて検討が必要とする見通しを示した。
(道・道教委 2022-07-27付)
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