道教委　図書館担当職員講習スタート　独自に学校司書を養成　オンラインで１３０人が受講

（道・道教委 2022-07-28付）

　道教委が本年度新たに開設した「学校図書館担当職員講習」が２６日にスタートした。学校図書館を担当する職員（学校司書）の養成・配置促進と資質の向上を図るための独自事業。オンラインで全道から約１３０人が参加した。開講式であいさつした桑原知己社会教育課長は「本道においては、学校司書の養成が大きな課題」と述べ、多くの受講者が集まったことに謝辞。「講義の振り返りができるよう、後日オンデマンド配信するなど、より良い講習となるよう創意工夫していく」と述べ、実りある学びとなるよう期待した。

　道内の学校司書配置率は全国に比べ低い状況にあり、その養成と資質向上が求められることから、新たな講習を開講した。修了者には道教委独自の講習修了認定を行い、学校司書として活躍してもらう。

　全道から学校司書をはじめ、事務職員や実習助手ら１６５人の申し込みがあり、１回目の講習となった２６日には、このうち約１３０人が参加した。

　開講式で桑原課長は「学校図書館には、子どもたちの言語能力、情報活用能力、問題解決能力、批判的吟味力等の育成を支え、主体的・対話的で深い学びを効果的に進める基盤としての役割が期待されている」とした上で「学校司書は、学校図書館を活用した授業やその他の教育活動を司書教諭や教員と共に進めるよう努めることが期待されている」「道内の学校司書配置率は全国に比べ低い状況にあり、本道においては、学校司書の養成が大きな課題となっている」と述べ、多数の受講者に感謝を示した。

　後日、オンデマンドで振り返りができるようにするなど「より良い講習となるよう創意工夫していく」と述べ、実りある学びとなるよう期待した。

　このあと、放送大学客員教授の堀川照代氏が「学校図書館の理念と教育的意義」、全国学校図書館協議会学校図書館スーパーバイザーの野村邦重氏が「教育行政と学校図書館」「学校図書館の経営（人、資料、予算、評価等）」と題しそれぞれ講義。

　学校図書館の今日的な役割や、学習指導要領・教育課程と学校図書館との関係、司書教諭と学校司書等の職務・役割分担と協働、学校図書館におけるマネジメントサイクルなどについて詳しく説明した。

　質疑応答では「学校司書は、教育課程や授業の内容についてどの程度把握しておく必要があるのか」など活発に質問が出された。

　この日の欠席者も後日オンデマンドで２４時間講習を受講可能となる。リアルタイムの講習は１０月末まで、オンデマンド受講は５年１月末まで実施する予定だ。

(道・道教委 2022-07-28付)