道教委 全国学力調査結果の概要 対話型授業改善が進行 自己有用感は小中で上昇(道・道教委 2022-07-29付)
道教委が7月28日に公表した本年度全国学力・学習状況調査の本道分結果のうち、質問紙調査に関する概要はつぎのとおり。
◆児童生徒質問紙調査
【授業改善】
▼授業では、課題の解決に向けて、自分で考え、自分から取り組んでいた
小学校で30・7%、中学校で30・5%。3年度の比べて、小学校で同様、中学校で1・9ポイント低い。
全国と比べて小学校で0・2ポイント高く、中学校で0・7ポイント低い。
▼学級の友達との間で話し合う活動を通じて、自分の考えを深めたり、広げたりすることができている
小学校で38・3%、中学校で33・6%。3年度と比べて、小学校で5・3ポイント、中学校で1・0ポイント高い。
全国と比べて、小学校で0・6ポイント高く、中学校で0・5ポイント低い。
【自己有用感等】
▼自分には、よいところがあると思う
小学校で35・8%、中学校で36・2%。3年度と比べて、小学校で3・9ポイント、中学校で2・4ポイント高い。
全国と比べて、小学校で3・6ポイント低く、中学校で0・2ポイント高い。
▼将来の夢や目標を持っている
小学校で59・2%、中学校で39・9%。3年度と比べて、小学校で0・4ポイント高く、中学校で0・2ポイント低い。
全国と比べて、小学校で1・2ポイント低く、中学校で0・1ポイント高い。
【学習習慣等】
▼家で自分で計画を立てて勉強している(授業の予習や復習を含む)
小学校で76・6%、中学校で59・7%。3年度と比べて、小学校で2・3ポイント、中学校で5・5ポイント低い。
全国と比べて、小学校で5・5ポイント、中学校で1・2ポイント高い。
▼学校の授業時間以外に、普段(月~金曜日)、1日当たり1時間以上勉強する
小学校で56・6%、中学校で63・6%。3年度と比べて、小学校で1・7ポイント、中学校で8・3ポイント低い。
全国と比べて、小学校で2・8ポイント、中学校で5・9ポイント低い。
【生活習慣等】
▼普段(月~金曜日)、1日当たり1時間以上、テレビゲーム(コンピュータゲーム、携帯式のゲーム、携帯電話やスマートフォンを使ったゲームを含む)をしている
小学校で81・4%、中学校で74・4%。3年度と比べて、小学校で0・1ポイント、中学校で9・2ポイント低い。
全国と比べて、小学校5・3ポイント、中学校で3・1ポイント高い。
▼普段(月~金曜日)、1日当たり1時間以上、携帯電話やスマートフォンでSNSや動画視聴などをしている
小学校で56・5%、中学校で79・3%。全国と比べて、小学校で5・9ポイント、中学校で3・5ポイント高い。
◆学校質問紙調査
【授業改善】
▼児童生徒は、授業では、課題の解決に向けて、自分で考え、自分から取り組むことができている
小学校で31・9%、中学校で24・9%。3年度と比べて、小学校で5・7ポイント、中学校で3・0ポイント高い。
全国と比べて、小学校で12・6ポイント、中学校で5・7ポイント高い。
▼児童生徒は、学級やグループでの話し合いなどの活動で、自分の考えを深めたり、広げたりすることができている
小学校で21・9%、中学校で24・2%。3年度と比べて、小学校で1・3ポイント、中学校で2・0ポイント高い。
全国と比べて、小学校で6・8ポイント、中学校で3・9ポイント高い。
【自己有用感等】
▼児童生徒のよい点や改善点等を積極的に評価し、学習したことの意義や価値を実感できる取組をよく行った
小学校で50・6%、中学校で48・5%。3年度と比べて、小学校で2・9ポイント低く、中学校で3・7ポイント高い。
全国と比べて、小学校で11・6ポイント、中学校で12・7ポイント高い。
▼将来就きたい仕事や夢について考えさせる指導をよく行った
小学校で32・0%、中学校で60・1%。3年度と比べて、小学校で1・2ポイント、中学校で5・1ポイント高い。
全国と比べて、小学校で11・6ポイント、中学校で9・2ポイント高い。
【学習習慣等】
▼家庭学習の取組として、児童生徒に家庭での学習方法等を具体例を挙げながら教える取組を行った
小学校で97・8%、中学校で95・2%。3年度と比べて、小学校で0・3ポイント低く、中学校で0・8ポイント高い。
全国と比べて、小学校で1・3ポイント、中学校で1・6ポイント高い。
▼保護者に対して児童生徒の家庭学習を促すような働きかけを行った
小学校で97・4%、中学校で93・0%。全国と比べて、小学校で5・0ポイント、中学校で6・3ポイント高い。
【検証改善サイクルの確立等】
▼児童生徒の姿や地域の現状等に関する調査や各種データなどに基づき、教育課程を編成し、実施し、評価して改善を図る一連のPDCAサイクルの確立をよくしている
小学校で46・2%、中学校で49・0%。3年度と比べて、小学校で4・9ポイント、中学校で1・3ポイント低い。
全国と比べて、小学校で16・9ポイント、中学校で20・2ポイント高い。
▼3年度全国学力・学習状況調査の自校の結果について、学校全体で教育活動を改善するためによく活用した
小学校で56・4%、中学校で53・6%。3年度と比べて、小学校で6・5ポイント、中学校で9・0ポイント高い。
全国と比べて、小学校で26・5ポイント、中学校で30・0ポイント高い。
(道・道教委 2022-07-29付)
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