高校配置計画地域別検討協〈渡島〉 適切な定員調整検討を 過疎地域の高校魅力化も(道・道教委 2022-08-01付)
オンラインと対面の同時開催で実施した
【函館発】道教委は7月19日、第2回公立高校配置計画地域別検討協議会(渡島学区)を開催した。オンライン参加を含め市町村教委や公立高校、小・中学校、PTA関係者ら約70人が参加。協議では公私比率を勘案した適切な定員調整を求める声が上がった。
新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から主会場での対面とズームを活用したオンラインのハイブリッド形式で開催。主会場の七飯町大中山コモンには、運営者を含め関係者約40人が参加した。
冒頭あいさつに立った柴田亨渡島教育局長は「教育水準を維持し、活力ある教育活動を展開する視点で進めたい」と協議会での忌憚のない意見を求めた。
続いて、道教委の小倉賢治高校教育課長補佐が計画案の見通しを説明。5~7年度の配置計画案では、次年度に市立函館高校で1学級減とするほか、5月1日時点で1学年の在籍者数が20人未満だった地域連携校の長万部高校は再編整備を留保することを示した。
8~11年度の計画案では、中卒者数266人の減が見込まれるため、公私比率を勘案して4年間で4~5学級相当の調整が必要と指摘。特に、函館市内における定員調整を検討する必要をあらためて強調した。
協議では、公私比率の基準に則った適切な配置計画の見直しを求める声が上がった。
函館有斗高校の山田伸二校長は「8~11年度に6~7間口調整するのではなく、7年度に2~3間口減で調整した方が、管内の中学生に配慮できたと思う」とした上で「私立が募集を見直している中、長年間口調整を行っていない学校もある。実態を適切に踏まえた配置計画を考えてほしい」と訴えた。
道教委の小倉課長補佐は「引き続き、実態把握に努め、公私比率に応じた配置計画を検討していきたい」と伝えた。
道教委の山城宏一高校教育課長は「これからの高校づくりに関する指針」改定の方向性を解説した。
協議では改定版指針の視点をもとに「地域とつながる高校づくりに関すること」「活力と魅力のある高校づくり」「活力と魅力のある高校づくり」「公立高校配置計画」の4点について意見を交換した。
福島町の小野寺則之教育長は次年度から福島商業高校で全国募集を開始するに当たり「道と町が共同で、過疎地域の高校を守っていく取組を考えていきたい」と強調。
山城高校教育課長は「全国募集は人口増につながる可能性もある。教育環境の維持・充実は必要。地域との話し合いを通して、高校の魅力化につなげていきたい」と述べた。
(道・道教委 2022-08-01付)
その他の記事( 道・道教委)
ほっかいどう学推進フォーラム 動画教材作成検討へ 総会開き新保理事長再任
ほっかいどう学推進フォーラム(新保元康理事長)は7月29日、札幌市内の北海道開発技術センターで4年度第4期通常総会を開催した。3年度事業報告とともに、4年度事業計画案などを協議。4年度事業...(2022-08-02) 全て読む
道教委 英語教育の授業改善 新セミナー 9月開催へ 計3回予定 オンライン公開も
道教委は本年度、英語担当教員を対象とする新研修「E―Lineセミナー」を新たに開催する。9月16日の第1回を皮切りに計3回オンラインで開催し、指導と評価の一体化、1人1台端末やデジタル教科...(2022-08-02) 全て読む
道教委等 早おき・職場見学デー 働いてる姿、カッコいい 名刺づくりやプレゼントも
道、道教委は7月29日、道庁本庁舎と別館で「早おき・職場見学デー」を実施した。職員の子ども24人が保護者が働く姿を見学し、保護者の仕事に対する理解と感謝の心を深めた。 生活リズムが崩れ...(2022-08-02) 全て読む
高校配置計画地域別検討協〈十勝〉 魅力化へ間口維持要望 35人以下学級の定数改善も
【帯広発】道教委は21日、幕別町内の十勝教育研修センターを主会場に、第2回公立高校配置計画地域別検討協議会(十勝学区)を開催した。オンライン参加を含め関係者116人が参加。各所から、魅力あ...(2022-08-01) 全て読む
道教委 保護者連絡デジタル化 教員の9割が効果実感 調査や欠席連絡など活用多岐
道教委は、学校・保護者間における連絡手段のデジタル化の進行状況にかかるアンケート調査結果をまとめた。連絡支援ツールの使用率は道立学校が93%、市町村教委が96%で、一般教員の9割以上が業務...(2022-08-01) 全て読む
高校配置計画地域別検討協〈胆振西〉 専門性や地域特性PRを 小規模校の生徒数確保へ
【室蘭発】道教委は7月上旬、第2回公立高校配置計画地域別検討協議会(胆振西学区)を開催した。7年度までの計画案や8年度以降の見通しを示し、意見を聴取。地域の小規模校における生徒数の確保に当...(2022-08-01) 全て読む
道教委 4年度全国学力調査結果 小中3教科で全国水準 ゲーム等の長時間化顕著に
道教委は28日、4年度全国学力・学習状況調査結果を発表した。道内の平均正答率は小学校の3教科で全国平均との差を縮め、小学校の理科、中学校の国語と理科でほぼ全国平均並みとなった。授業における...(2022-07-29) 全て読む
道教委 全国学力調査結果の概要 対話型授業改善が進行 自己有用感は小中で上昇
道教委が7月28日に公表した本年度全国学力・学習状況調査の本道分結果のうち、質問紙調査に関する概要はつぎのとおり。 ◆児童生徒質問紙調査 【授業改善】 ▼授業では、課題の解決に向けて...(2022-07-29) 全て読む
オホーツク局 ICT活用連絡会議 子の学び保障に努めて 端末活用などの課題等交流
【網走発】オホーツク教育局は20日、オンラインで管内(地域)学校ICT環境・活用等連絡会議を開いた。各市町村首長部局、教委の担当者ら約35人が出席。学校における1人1台端末の活用、地域の通...(2022-07-28) 全て読む
高校配置計画地域別検討協〈空知北・南〉 より良い環境整備を 8~11年度 南北2~3学級減
【岩見沢発】道教委は25日、空知管内2会場で第2回公立高校配置計画地域別検討協議会(空知北学区、空知南学区)を開いた。南学区には20人、北学区には17人が出席。8~11年度の4ヵ年で、南学...(2022-07-28) 全て読む