高校配置計画地域別検討協〈胆振西〉　専門性や地域特性ＰＲを　小規模校の生徒数確保へ

（道・道教委 2022-08-01付）

対面、オンラインを合わせて約４０人が参加

　【室蘭発】道教委は７月上旬、第２回公立高校配置計画地域別検討協議会（胆振西学区）を開催した。７年度までの計画案や８年度以降の見通しを示し、意見を聴取。地域の小規模校における生徒数の確保に当たっては、専門性やその地域でしか体験できないことを中学生や保護者に広くＰＲしなければ募集につながらないなどの意見が挙がった。

　主会場での対面とズームを活用したオンライン形式で実施し、管内から行政・学校・ＰＴＡ・経済団体関係者ら約４０人参加した。

　はじめに針ヶ谷一義胆振教育局長があいさつ。「特色ある高校づくりや高校配置について、本道の高校における教育水準を維持し、活力ある教育活動を展開する観点に立って進めて行きたい」と話し、忌憚のない意見を求めた。

　続いて、担当者が６月に公表した今後の計画案について説明。同学区関係区分では、７年度までに学区全体で１０１人の中卒者減が見込まれ、８年度以降については学区全体で１４６人、特に１１年度は最も学校・学級数が多い室蘭市を中心に周辺都市を含め中卒者数が８１人減となることを伝えた。

　意見交換では、地域連携特例校である虻田高校の千葉佳貴校長が地域と連携した魅力ある高校づくりの取組を報告。商業高校としての資格取得や進学・就職の取組、地域資源を活用した体験的学習を１学年から取り入れた活動を紹介し「特色を出すためには専門性を生かして、専門性の高い授業ができるということやその地域でしか体験できないことを体験することを中学生や保護者に広くＰＲしていかなれければ募集につながらないと思う」と述べた。

　また、傍聴者からの意見聴取では「中学校から高校に進学する際に制服や教科書の準備といった部分について、補助を何か検討していただければ」などと意見が挙がった。

(道・道教委 2022-08-01付)