オホーツク局 ICT活用連絡会議 子の学び保障に努めて 端末活用などの課題等交流
(道・道教委 2022-07-28付)

局・学校ICT環境・活用等連絡会議
オンラインで現状や課題などを交流

 【網走発】オホーツク教育局は20日、オンラインで管内(地域)学校ICT環境・活用等連絡会議を開いた。各市町村首長部局、教委の担当者ら約35人が出席。学校における1人1台端末の活用、地域の通信環境整備、通信環境が整っていない家庭への支援などについて、現状や課題を交流した。

 管内における学校のICT環境やICT活用、デジタル人材の育成等について、学校等の取組や行政機関の施策等について情報共有し、管内の教育環境の一層の充実を図ることが目的。

 佐藤大義務教育指導監は開会あいさつで、学校や行政機関が協力し1人1台端末活用の推進、高速通信ネットワーク環境の実現を図る重要性を強調。その上で、今回の議題についての情報共有、検討・協議などを通して「各市町村教委、学校、関係機関の皆さんと連携体制を構築していきたい」と述べ、忌憚のない意見を呼びかけた。

 続いて、義務教育指導班の生田裕章主任指導主事がGIGAスクール構想における1人1台端末および高速通信環境の整備、1人1台端末の活用に向けた課題、道教委の取組について説明。通信環境が整っていない家庭への支援、教員間の活用指導力に差が見られることなどを課題として示した。

 協議では、①学校におけるICTの活用状況やオンライン学習の取組状況と課題②各市町村における地域のICT環境の整備に向けた取組状況③市町村教委における学校のICT環境の整備等に向けた取組状況―の3点について情報交換。

 ①では、授業等における1人1台端末の活用状況と課題、オンライン学習実施時の通信環境が整っていない家庭への対応、高校におけるBYODの実施状況と課題などが話題に。各種校長会関係者からは「効果的な活用方法を全教員で共有することが大事」「特別支援学校では端末を1人で操作することが困難な生徒もおり、持ち帰りを実施できない場合がある」「BYODによる端末整備について、機器やOSを特に指定しなかった。生徒が使用するOSがそれぞれ異なることで混乱が生じるか懸念していたが、今のところ問題なく活用が進んでいる」などの意見が挙がった。

 ②では、地域のICT環境整備に向けた取組、児童生徒がワイファイ等を利用できる公共施設について交流した

 ③では、GIGAスクール構想における学校の通信環境整備の状況と課題、教員のICT活用指導力向上に向けた取組、通信環境の整っていない家庭への支援について市町村教委担当者が情報提供した。

 最後に、佐藤義務教育指導監がまとめ。行政機関に対しては、光回線が整備されていない地域への環境整備、通信環境が整っていない家庭への支援などについて「地域の関係機関が連携して取組を進めて」と述べた。

 各学校に対しては、教委と連携した教員研修等の充実を呼びかけるとともに、1人1台端末を活用したオンライン学習などを通して「子どもたちの学びの保障に努めて」と要請した。

(道・道教委 2022-07-28付)

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