高校配置計画地域別検討協〈十勝〉　魅力化へ間口維持要望　３５人以下学級の定数改善も

（道・道教委 2022-08-01付）

オンライン含め１１６人が参加した

　【帯広発】道教委は２１日、幕別町内の十勝教育研修センターを主会場に、第２回公立高校配置計画地域別検討協議会（十勝学区）を開催した。オンライン参加を含め関係者１１６人が参加。各所から、魅力ある教育活動の充実に向けた間口の維持、３５人以下学級の定数改善を要望する声が上がった。

　開会に当たり、新山知邦十勝教育局長があいさつ。特色ある高校づくりや高校配置に関して「本道の高校における教育水準を維持し、活力ある教育活動を展開する観点に立って進めていきたい」と述べた。

　続いて担当者が６月に公表した５～７年度の計画案について説明。十勝学区では、大樹高校が６年度に普通科新学科を設置する。また、８～１１年度の中卒者数が４年間で４～５学級に相当する２１２人減となることを示した。

　意見交換では、清水町から、本年度の入学者選抜の第２次募集後に学級減となった清水高校に関して「間口が減ると、総合学科ならではの魅力ある学習や、幼保小中と連携した教育活動が維持できない恐れがある」と、３間口の維持を要望。大樹町も同様に、教育活動の充実に向けて間口の維持を求めた。

　道教委は「子どもたちが地元の学校に通えない状況は避けたい」と、間口を増やさなければならない事態を想定して検討するとした。

　更別村は、高校における３５人以下学級の定数改善を要望。道教委は「教員定数の算出方法が小・中学校と異なるため、３５人以下学級の実施によって教員数のみ減る恐れがある」とし、国の動きに伴い検討していくことを伝えた。

　このあと、担当者が「これからの高校づくりに関する指針」の改定の方向性を説明。傍聴席からの意見聴取では、望ましい学級規模や道外からの生徒募集などについて声が上がった。

(道・道教委 2022-08-01付)