共和西陵小　アーチ橋製作体験　建設業の役割理解深め　建設機械見学・試乗など

（学校 2022-11-09付）

西陵小アーチ橋製作体験

　【小樽発】共和町立西陵小学校（島朋朗校長）の４年生は２日、国富道路維持除雪センターで茅沼建設工業㈱主催のれんがによるアーチ橋作りの体験学習に参加した。橋作り体験や、建設機械の見学・試乗、ドローン体験を行い、建設業について理解を深めた。

　取組は地域の建設企業である同社が、地域貢献活動の一環として、地元の子どもたちに建設業の仕事について知ってもらおうと例年行っているもの。当日は同校の４年生１３人が参加した。

　はじめに、取組に協力している小樽開建岩内道路事務所の伊藤憲章副所長があいさつ。「体験を通じて、ものづくりの仕事に興味を持ってほしい」とし「みんなで協力して頑丈な橋を作って」と呼びかけた。次いで同社職員が橋作りのデモンストレーションを行い、「水をかけることで砂同士がくっつく」などと作業のポイントを説明した。

　このあと児童たちは３班に分かれ、橋作りを体験した。児童は「砂でくっついてて不思議」「なんで壊れないんだろう」と出来上がった橋を前に興味津々の様子だった。

　最後に建設機械の見学・試乗体験などを実施。高所作業車などに試乗したほか、ドローンを飛ばし、上空約１５０㍍の景色を眺めた。児童たちは「高くまで上がって楽しかった」「ドローンを操縦できてうれしかった」などと感想を寄せた。

　草薙博昭社長は「きょうの経験が、いつか子どもたちの進路選択の一助になれば」と期待を込めた。

　体験学習を見学した町教委の酒井龍一教育次長は「地域の企業と関わり、いろいろ体験して学べる貴重な経験。毎年このように活動を行っていただきありがたい」と謝辞。同校は「なかなかできない貴重な体験をさせていただいた」とし「ものづくりの経験を通して、今後子どもたちがトンネルなどのインフラ施設を見る視点が変われば」と話した。

(学校 2022-11-09付)