札私幼と札私幼Ｐ連　５年度要望　研修費等助成など７点

（札幌市 2022-12-01付）

　札幌市私立幼稚園連合会（札私幼、藪淳一会長）と札幌市私立幼稚園ＰＴＡ連合会（札私幼Ｐ連、伊藤龍平会長）は１１月３０日、札幌市に５年度予算に対する要望書を提出した。札私幼は、研修費等助成事業や人材確保事業など大きく７点について要望。札私幼Ｐ連は「幼児教育・保育の質向上のためのさらなる公費助成」と「ＰＴＡ活動原資としての団体助成金の増額」の２点を求めた。

　札私幼と札私幼Ｐ連は、昨今の乳幼児期の子育てを取り巻く様々な諸課題に対応しながら乳幼児教育の充実と振興に努めるため、毎年、札幌市へ予算編成に関わる要望書を提出している。

　３０日には、藪会長ら札私幼の役員、伊藤会長ら札私幼Ｐ連が市役所を訪れ、要望書の手交式を実施。藪会長が町田隆敏副市長に、伊藤会長が檜田英樹教育長に５年度予算に対する要望書を手渡した。

　札私幼は、喫緊の課題を解決し推進するために①特別支援教育事業②教材教具補助事業③新制度に係る事項④研修費等助成事業（団体補助）⑤人材確保事業⑥幼稚園教諭・保育教諭災害対策に係る事項⑦新型コロナウイルス感染症対策のより一層の充実を図る上での運営助成の拡充―の７点を要望。

　うち人材確保事業では、待機児童の解消に大きな役割を果たしている私立幼稚園や認定こども園の人材確保に関して、保育所と同等の支援を求めるとともに、潜在保育士短時間就労支援補助事業や潜在保育士短時間就労支援補助事業など、人材確保に関する各種事業の拡充を求めた。

　札私幼Ｐ連は、今後も親が安心して子どもを生み育てられる社会の実現のために「幼児教育・保育の質向上のためのさらなる公費助成」と「ＰＴＡ活動原資としての団体助成金の増額」の２点を要望。札幌の子どもの育ちに焦点を当てた私立幼稚園・認定こども園への補助制度の拡大、ＰＴＡ活動の円滑な運営に向けた団体助成金の援助を求めた。

(札幌市 2022-12-01付)