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校長室から―未来育む札幌の学校―　自然と体験に溢れた学校　札幌市立盤渓小学校
（札幌市 2022-11-30付）

髙屋敷よし子校長

▼わが校の強み

　本校は昭和５２年に日本で初めての小規模特認校として認められ、校区外からの入学を受け入れています。各学年２０人、全校児童１２０人が通う自然豊かな学校です。中央区にありながら目の前にスキー場を有し、学校のそばを流れる盤渓川では、たくさんの生き物が児童を楽しませています。本校の強みは、豊かな人間性を育むこの地域環境と特色あるカリキュラムです。

▼児童生徒の成長に向けて

　特色ある教育課程の一つ「体力づくり」では、生涯スポーツの土台づくりを目指し、スキー、マラソン、サッカー、ドッジボール、サーキットトレーニングにボルダリング、様々なスポーツに親しみます。もう一つの特色「たて割り活動」を通して人間関係形成力を育み、ありのままの自分を受容し、思いやりをもって他者に関わる姿に成長していきます。縦割りの活動学級は児童にとって第２の学級として機能し、行事や日常の活動で心と体が大きく育ちます。

▼教職員への思い

　本校の教職員は運動をしない日はありません。体力づくりの授業で子どもたちと一緒に運動し、休み時間は必ず中・外で一緒に汗をかきます。用務員はサッカー、養護教諭も縄跳びの縄を回し担任外も元気に児童と過ごします。スキー学習は約１０回、冬の校内宿泊もありますし札幌市で最も体力が必要とされる職場の一つです。若さ（年齢ではありません）と笑顔、助け合いや声掛け合いが当たり前の気持ちの良い集団です。個性豊かな児童と向き合い、保護者とも密に連携する、一人ひとりを大切に思うからこそ丁寧に温かく支援をしている教職員の日々の姿に深く感謝しています。

▼校長としての喜び楽しみ

　修学旅行は例年通りイワオヌプリ～大谷地縦走でした。大変な道のりを互いに励まし合い声掛け進む頼もしさと、常に集団としての行動を忘れず協力し合う姿に感動しました。６年間の様々な行事や日常の活動で相手意識を持つ大切さや積極的に関わる楽しさを学び、豊かな人間性を育んできた集大成です。知力・体力・人間力を磨き、大人になって自分という人間の何％かは盤渓小で培った大切なものだということに気付いてくれると信じています。

　これからも伝統を引き継ぎ、胸を張って盤渓小卒業生ですと言いたくなる学校づくりを進めていくのが楽しみです。