札幌市教委　働き方改革表彰式　日々の努力が学校変える　成果型９校、提案型６校受賞

（札幌市 2022-11-29付）

札幌市教委働き方改革表彰式

　札幌市教委は１８日、市内のＳＴＶ北２条ビルで４年度みんなの工夫で学校を変える働き方改革取組表彰事業の表彰式を挙行した＝写真＝。受賞校１５校の校長らが出席。檜田英樹教育長は各受賞者に表彰状を手渡し業務改善に向けた各校の取組をたたえるとともに、日常的な取組の継続などが大きな取組につながっていくとして、さらなる普及・拡大に期待を寄せた。

　表彰は、市立学校の働き方改革を一層推進するため３年度から実施しているもの。各種業務の効率化や職場環境の改善などの取組を各校から募集し、優れた取組を顕彰することで市内全体への普及・啓発などを目的としている。

　表彰部門は「事業成果型」「事業提案型」の２部門。本年度は、事業成果型で青葉中学校など９校、事業提案型で山鼻小学校など６校、計１５校が選出された。

＝受賞校は１０月２５日付８面＝

　開会に当たり竹村真一教育次長は、受賞者に対し「働き方改革に関する様々な課題に、創意工夫を凝らしながら解決しようと取り組んでいる方々。ここに深く敬意を表するとともに、心から感謝申し上げる」とたたえた。

　また「働き方改革は当然のことながら、教育委員会だけでは進めることはできない。学校と教育委員会が両輪となって改革に取り組み、長時間労働の解消につなげていきたい」と述べた。

　各受賞校の受賞理由紹介のあと、檜田教育長が代表受賞者に表彰状を手渡した。

　また、受賞校を代表して青葉中、新川中学校、山鼻小、月寒中学校、中沼小学校の５校が事例発表した。

　最後に、檜田教育長が励ましの言葉を送った。

　働き方改革について、市全体として取り組んでいかなければならない重要課題として捉えていることを強調。その要因として教員のなり手不足を上げ「目の前の子どもたちと汗や涙を流す、意欲あふれる教員が一人でも多く現場にいることが子どもたちにとっての幸せにもつながる。そうした意味でも働き方改革は絶対にやらなければならないという決意である」と力を込めた。

　「あまり直接的ではないことでも、小さな日々の努力や改革の意識が大きな取組につながっていく。それをここに集まった志のある皆さんが進めていくことで全市に広がっていくのではないかと思う」と呼びかけた。

(札幌市 2022-11-29付)