いじめ対応など議論　２１日から１定道議会一般質問

（道議会 2023-02-21付）

　１定道議会本会議ではきょう２１日から一般質問が始まり、本格的な議論に入る。部活動の地域移行、いじめ問題や不登校対応など道・道教委の今後の施策が議論される。

　国は５年度から３年間を改革推進期間と位置付け、部活動の地域連携・地域移行に向けた市町村への支援事業を本格的に開始。一方、指導人材、受け皿団体の確保や保護者の費用負担など多くの課題もあり、本道における新たなスポーツ・文化芸術環境の在り方について議論される。

　いじめ重大事態の３年度発生件数は７０５件と８年間で約４倍に増加し、不登校の児童生徒数は約３０万人と過去最多を記録した。このため国は来年度から全国のいじめ重大事態に関する情報の集約化や１人１台端末を活用した児童生徒の状況把握や支援に踏み切ることとなった。道教委の今後の生徒指導の対応について注目が集まる。

　本来大人が担う家事や家族の介護を日常的に行う「ヤングケアラー」が大きな課題となり、道の実態調査によると小学５・６年生の４・７％、中学２年生の３・９％、全日制高校２年生の３・０％がヤングケアラーであることが判明。道は来年度から始まる道ケアラー推進計画（仮称）策定に向けた準備を進めており、本道におけるケアラー支援の方向性が焦点となる。

　また、教員の人材確保、学校の働き方改革などが議題として挙がっている。

(道議会 2023-02-21付)