幕別町５年度予算案〈骨格〉　部活動地域移行へ検討委　多様な人材で働き方改革

（市町村 2023-02-24付）

　【帯広発】幕別町は２０日、５年度予算案を発表した。４月２３日に町長選を控えた骨格編成で、一般会計は前年度比５・０％増の１６７億７１０６万円。教育費には２・３％増の２０億５４２４万円を計上した。

　新規事業をみると、部活動地域移行検討委員会の設置に２３万円を措置した。指導者の確保や専門性の充実、教職員の兼職兼業による待遇面の改善など、部活動の地域移行に関する準備や諸課題について検討を進める見通し。

　また、学校教育推進員３人、特別支援教育支援員４３人、学校事務補助員９人、小学校体育活動コーディネーターの派遣など、多様な人材配置によって教職員の働き方改革につなげる。

　教育関連の主な事業はつぎのとおり。

▼国内交流や国際交流の推進

▽小学生国内交流＝２５９万円

　神奈川県開成町、高知県中土佐町の小学生を受け入れるほか、埼玉県上尾市への訪問を予定。

▽中学生・高校生海外研修＝６５９万円

　中学生１６人、幕別清陵高生徒１年生３人を対象に、オーストラリアでの研修を予定。

▽国際交流員の配置＝１４６３万円

　小・中学校の外国語授業等を補助するため、国際交流員２人を配置する。

▽臨時英語指導助手の配置＝３８９万円

　生きた外国語に触れる機会の充実を図るため、小学校３～６年生の全ての外国語授業等で、国際交流員または臨時英語指導助手を配置。

▼安心して子どもを産み育てられる環境づくりの推進

▽子ども医療費助成＝１億２５１万円

▽学校給食材料費支援＝９２６万円

　学校給食費の改訂による保護者負担増を軽減するため、給食費の一部を支援する。

▼障がい者（児）福祉の充実と共生社会の実現

▽児童発達支援システムの充実＝２３６万円

　支援学校の在籍の有無にかかわらず、社会性の未熟さや感情のコントロールの苦手さから発達支援が必要な児童に対して、生活能力の向上を図るために必要な支援、コミュニケーション等社会能力の向上・促進を図る。

▽発達支援センターの機能充実（新規）＝２０７５万円

　５年度から発達支援センターで行う療育を事業化し、専門職の人員を拡充することで、療育の質および量を確保する。

▼豊かな人生を育む生涯学習の推進

▽マイファーストブックサポート＝２３万円

　図書館司書による絵本の読み聞かせに加え、中札内高等養護幕別分校生徒がシルクスクリーンで印刷するバッグに絵本を入れて贈呈する。

▽化石体験学習＝３０万円

　小中学生、大人が対象。

▼「生きる力」を育む学校教育の推進

▽学校教育推進員の配置＝１２８７万円

　３人を配置し、教育課程や学習指導など、学校教育における専門事項に対する指導および助言する。

▽学校体育授業支援＝２１万円

▽特別支援教育支援員の配置＝９４４５万円

　個別の支援を必要とする児童生徒の生活や学習を支援するため、小学校３６人、中学校７人の計４３人の特別支援教育支援員を配置する。

▽学校事務補助員の配置＝２０４６万円

　小学校に５人、中学校に４人を配置する。

▽子どもカウンセラーの配置＝６４０万円

　子ども交流施設に３人配置し、専用電話から相談等に対応する。

▽スクールカウンセラーの配置＝８５万円

▽学校運営協議会運営＝１６４万円

▽就学支援資金交付＝３０２万円

▽修学旅行費支援＝７３８万円

▽小・中学校等整備＝２１９７万円

▽小・中学校長寿命化改修＝５億６４３２万円

▽スクールバス購入（新規）＝２３１３万円

▽魅力ある高校づくり支援＝１０３５万円

▽部活動地域移行検討委員会の設置（新規）＝２３万円

　部活動に関する準備や諸課題について検討するために設置する。

▽古舞小閉校記念事業補助金（新規）＝１５０万円

▼健康づくりとスポーツ活動の振興

▽全道・全国文化・スポーツ大会参加奨励金＝８３２万円

▽体育連盟振興補助金＝１７８万円

▽スポーツ少年団育成補助金＝１５７万円

▽運動公園野球場整備＝２５万円

▽アスリートと創るオリンピアンのまち創生＝２４９万円

　子どもの運動・スポーツを支えるための講演会に２０万円、オリンピアン学校訪問に１２２万円、日本体育大と連携したオリンピアン輩出要因分析に２７万円を計上等。

(市町村 2023-02-24付)